ジャンパー「ジャンプ先はわかっている」Mobile&Movie 第298回

» 2008年03月14日 14時10分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名ジャンパー(JUMPER)
監督ダグ・リーマン
制作年・製作国2008年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、瞬間移動の能力を持った青年と、彼を追い続ける謎の組織(パラディン)の対決を描いた『ジャンパー』。世界中どこでも瞬時に移動してしまうジャンパーを捜索するために、パラディンは携帯電話で情報を交換します。

 デビッド(ヘイデン・クリステンセン)は、母が家を出て行ってしまったから、飲んだくれている父と2人で暮らしていました。気弱なデビッドは学校でからかわれがちでしたが、優しく接してくれていたのが同級生のミリー(レイチェル・ビルソン)でした。

 15歳になった年、デビッドはミリーにクリスマスプレゼントを渡そうとしますが、いつも嫌がらせをする男子に奪われ、川に投げ込まれてしまいます。慌ててプレゼントを取りに行くデビッド。しかし足を滑らせ川に落ちてしまい、冷たい水に鼓動も止まりそうに。もうダメだと目を閉じて、次に目を開けた瞬間、デビッドはどこかの図書館に移動していました。何が起きたか、わからないデビッド。濡れた体で、とりあえず帰宅しました。

 家に戻ると父がまた酒を飲み、デビッドを怒鳴りつけてきました。デビッドの心に不安がよぎった時、また次の瞬間に先程の図書館へ移動していたのです。デビッドは自分に特別な能力が備わっていることを自覚します。そして、その力をコントールできるように練習を始めました。やがて自由自在に行き先を決めて、ジャンプできるようになった時、家を出て一人で暮らすことを決意したのでした。

 一人で暮らすようになって数年後、ニューヨークを拠点にするようになったデビッド。ジャンパーの特権を活かし、イギリス、エジプト、オーストラリア、日本と自在に世界中を旅していました。働きもせず、資金もまたジャンパーの能力を活かして調達。デビッドはふと、世界中を旅することを夢見ていたミリーを思い出し、久しぶりに地元に戻り、会いに行くことに。

 すっかり女性らしくなったミリーでしたが、優しい心は昔のまま。しかし世界を旅する夢はもう捨ててしまっていたようでした。デビッドは自分がジャンパーであることを隠し、銀行で働いていて金を持っていると嘘をつき、ミリーが憧れていたイタリアに誘います。ミリーは少し疑いますが、夢を叶えようとするデビッドの好意を信じることに。ジャンプしないで飛行機で行く旅を久しぶりにしたデビッド。ミリーと一緒にいることで、喜びを感じていたのでした。

 そんな幸せな日々がずっと続くと思っていた矢先、デビッドの元にローランド(サミュエル・L・ジャクソン)が現われます。ローランドは、ジャンパーたちを敵視する秘密結社“パラディン”のリーダー。デビッドを抹殺するためには、手段を選ばす、執拗に追跡。危機一髪でデビッドがジャンプして、ローランドの前から姿を消しても

 「ジャンプ先はわかっている」

 と“パラディン”の仲間たちに携帯電話で連絡。世界中に情報網を張り巡らし、デビッドを追い詰めていくローランド。世界をまたにかけた“ジャンパー”と“パラディン”の対決の行方は?

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