badaだけでなくAndroidも――「2010年はスマートフォン強化」とSamsungの趙氏Mobile World Congress 2010(1/2 ページ)

» 2010年02月23日 14時42分 公開
[山根康宏,ITmedia]
photo Samsung電子 東南アジア輸出グループ長、趙洪植専務

 フルタッチ端末の販売が好調のSamsung電子。Mobile World Congress 2010では自社開発プラットフォーム「bada」を搭載したスマートフォンを発表するなど、今年も勢いは止まりそうにない。Samsung電子の端末は今後どのように展開するのだろうか。同社で日本を含むアジア統括担当を務める、東南アジア輸出グループ長、趙洪植専務に話を伺った。

ITmedia 御社は昨年もマーケットシェアを拡大するなど、端末の事業展開は好調のように感じられます。2009年は実際のところどのような結果だったのでしょうか?

趙洪植専務(以下、趙氏) 昨年は携帯電話市場全体の出荷台数が落ち込む中、当社は16%の成長を記録しました。また出荷台数だけではなく利益率も上昇するなど、好調な1年だったと言えます。ですがすべてがよかった、成功した、というわけではありません。確かにヨーロッパやアジアでは多くの新機種を投入し、お客様にも大変良い評価を受けることができました。しかし一部の地域ではまだシェアの伸びが低く、販売チャンネルの整備などが必要だと感じています。


photo 2009年春の発売から半年で1000万台を売り上げ、同社のフルタッチ端末人気を牽引した「Samsung Star」

 また「Star」「Jet」「Corby」などのフルタッチフォンは各国で売れ行きが好調でした。おかげさまで「フルタッチと言えばSamsung電子」と言っていただけるお客様が増えているようです。一方、スマートフォンはラインアップがやや弱かったな、と感じています。例えばAndroidスマートフォンは昨年後半に2機種しか出しておりません。市場でスマートフォンの出荷台数が大きく伸びている中、スマートフォンの分野にはもっと力を入れるべきだったと感じています。

ITmedia スマートフォンに今まで以上に注力していくということですね。今回発表された「Samusng WAVE」も御社のスマートフォン製品の一角を担う端末になると思われます。Samsung WAVEとはどのような製品なのでしょうか?


photo 複数のソーシャルサービスを一括管理できる「ソーシャルハブ」機能が特徴のSamusng WAVE

趙氏 Samsung WAVEはターゲットをコンシューマー層に広げるために、使いやすさに重点を置いたスマートフォンです。そのため各種SNSサービスを利用しやすくするなどの工夫を随所にいれています。またSamsung WAVEはオープンプラットフォームである「bada」を採用しており、当社が提供するアプリケーション配信プラットフォーム「Samsung Apps Mobile」を利用してさまざまなアプリケーションを追加可能です。「スマートフォンは難しい」「使いにくい」という声も聞かれますが、Samsung WAVEはそのような方々でも簡単に使えるような製品になっています。

ITmedia 今後御社はbadaプラットフォームをスマートフォン戦略の中心に据えていくのでしょうか?

趙氏 そうではありません。Samsung WAVEは個人的にも皆様にお勧めしたい製品です。しかし市場ではさまざまな機能の製品が求められています。Androidは大きなトレンドですし、Windows Phoneが強いアプリケーション分野もあります。もちろんSymbianもあります。当社は「お客様が必要とする製品」を市場に出すことが端末開発思想の第一であり、そのためには機能に応じて各OSを使い分けていく考えです。もちろんbadaは自社で開発したプラットフォームですから力を入れて育てていきます。ですが自社開発のOSやプラットフォームだけを製品に採用していく、という考えはありません。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月26日 更新
  1. 「0.2秒で冷却」をうたうペルチェ素子搭載の腰掛けファン Amazonで53%オフ (2026年07月24日)
  2. ドコモが「iPhone 17」シリーズや「iPhone Air」を値上げ 一部機種は残価も引き上げ、実質負担額の影響は? (2026年07月24日)
  3. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  4. 330円で手に入る「足元灯」「非常灯」 充電式になって利便性向上 (2026年07月25日)
  5. 従来の健康保険証は7月31日で利用不可に 8月1日以降は「マイナ保険証」の利用を (2026年07月24日)
  6. サムスンが「Galaxy Z Fold8」で横長折りたたみを投入する理由 AIの進化にもマッチ、“iPhone包囲網”も万全か (2026年07月25日)
  7. 界面活性剤とマイクロファイバーでタッチパネルをきれいに! ダイソーで220円の「スクリーンクリーナー」を試す (2026年07月25日)
  8. モトローラから新しいミドルレンジスマホ「moto g37」シリーズ登場 ソフトバンク、楽天モバイル、ドコモも取り扱い (2026年07月24日)
  9. なぜ「LINE VOOM」は嫌われたのか 保護者を悩ませた“子供たちの抜け道” (2026年07月24日)
  10. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー