自宅のハードディスクを“スマホ対応クラウドストレージ”にする「Pogoplug Mobile」パーソナルクラウドに「選択肢」を

» 2012年01月31日 18時15分 公開
[山田祐介,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
photo 「Pogoplug Mobile」

 米Cloud EnginesとソフトバンクBBは1月31日、パーソナルクラウドを気軽に構築できるデバイス「Pogoplug Mobile」の発売を発表した。「SoftBank SELECTION」取扱店およびSoftBank SELECTIONオンラインショップで、2月3日から販売する。価格は7980円。

 デバイスを必要としない一般的なクラウドサービス「Pogoplug Cloud」の提供開始も併せて発表。5Gバイトの容量を無料で提供する。有料プランは月額300円(50Gバイト)から。Pogoplug製品の購入者に初年度のみ20Gバイトを無料提供するキャンペーンも行う。キャンペーン期間は2013年3月31日まで。

モバイルに最適化した新型「Pogoplug」

photo Pogoplug Mobileを手にとって紹介するソフトバンクBB 倉光哲男執行役員。場所を取らないコンパクトなボディが特徴の1つだ

 Pogoplugは、自宅のルータ、およびハードディスクなどのストレージに製品を接続することで、簡単にパーソナルクラウド環境を構築できる製品。外出先でも自宅のハードディスクにアクセスできるようになり、動画や写真などの各種ファイルを閲覧したり、アップロードしたりできるようになる。Webブラウザやアプリを通じてサービスを利用でき、PCやMac、モバイル端末からアクセスが可能だ。

 Pogoplug Mobileは2011年2月に発売した「Pogoplug」の後継モデルで、旧製品から40%の小型化、80%の高速化を果たした。また新製品の提供に合わせ、iPhoneやiPad、Androidといったスマートデバイスでの使い勝手に注力したという。端末内の写真や動画などのデータを自動的にPogoplugにアップロードする機能をアプリに追加し、ユーザーが意識することなくコンテンツをクラウド化できる環境を整えた。


photo 2月に旧製品の国内取り扱いを開始し、9月にはPCをクラウドストレージ化する専用ソフトウェアの提供を開始、今回の新商品でスマートデバイスとの親和性も高めたという

 このほかにも、ファイルやフォルダをFacebook、Twitter、Google+などのSNSへ簡単に公開できたり、閲覧用のパスワードを設けて特定の仲間だけに公開できたりと、便利な共有機能を持つ。

 なお、旧製品では4つのUSBポートを備え、複数のハードディスクを接続できたが、新製品では小型化を優先し、USBポートは1つだけ(USB 2.0)となった。一方で、新たにSDカードスロット(SDHC対応)を搭載し、SDカードをクラウドストレージとして活用できるようになっている。このほか、インタフェースとしてLANポートを備える。


photophotophoto 発表会ではCloud EnginesのプッターマンCEOが、サンフランシスコの自宅にあるというPogoplug MobileにiPhoneでアクセスし、デモンストレーションを行った。HD動画もスムーズに再生され、端末で撮影した写真のアップロードも5秒ほどで完了していた

クラウドにも「選択肢」を――デバイス不要の「Pogoplug Cloud」

photo Cloud Engines ダニエル・プッターマンCEO

 個人向けクラウドサービスとしては、Dropboxなどをはじめとする“容量制限付きで無料で使える”サービスがよく知られているが、Cloud Enginesのダニエル・プッターマンCEOは、「クラウドでコンテンツを制限のない形で入手できるようにする」ことをビジョンとして掲げる。デバイスさえ購入すれば、自宅のハードディスクの容量が許すかぎりコンテンツを共有できるのがPogoplugの強みだ。Pogoplugはこれまで全世界で100万台を販売し、クラウド化されたデータの総量は150Pバイトに上るという。

 プッターマン氏はさらに、利用者にクラウドの「選択肢」を提供することも必要だと話す。自宅のハードディスクをクラウド化できるのは便利だが、ハードディスクの故障や思わぬネットワークトラブルでアクセスできなくなる可能性も考えられる。「コンテンツによっては自宅以外に預けたいものもある」(プッターマン氏)と考え、そうしたユーザーに向けてPogoplug Cloudを提供する。

 Pogoplug CloudはPogoplugデバイスを持っていないユーザーも利用できるオンラインストレージサービスで、無料で5Gバイトまで利用できる。2012年3月31日までにPogoplugのデバイスを購入し、サービスのアクティベートを行ったユーザーには、初年度のみ20Gバイトまで無料で提供する。ユーザーは1つの利用者アカウントを通じてPogoplug CloudやPogoplugデバイスを介したクラウドサービスを一括して管理できる。

“マジョリティ層”にもクラウドの便利さを訴求

 Cloud Enginesは約1年前からPogoplug製品のリテール販売を始め、取り扱い店舗は2012年夏までに全世界で1万店舗以上になる見込み。日本においてはソフトバンクBBが製品を取り扱い、SoftBank SELECTIONのブランド製品として展開する。

 旧製品はITに関心の高い層が主なユーザーだったが、新製品はより幅広いユーザーに訴求していく考え。ソフトバンクBBの倉光哲男執行役員は、Android端末ユーザーが防水やワンセグと同等に「外部メモリへの対応」を重視している同社アンケート調査結果を紹介。クラウドストレージの潜在的ニーズがあるとみて、同社は従来よりもPogoplugの販売体制を強化する考えだ。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月16日 更新
  1. サイゼリヤは“折りたたみスマホお断り”なのか? セルフ注文画面が話題、真偽を実機で確かめた (2026年05月13日)
  2. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  3. ドコモ、5G速度で首位も「一貫した品質」でなぜ最下位? auが10部門で受賞 Opensignal調査 (2026年05月14日)
  4. 楽天、MNO本格参入後に初の黒字化 三木谷会長「KDDIローミング終了」と「値上げ」は明言避ける (2026年05月15日)
  5. IIJ谷脇社長、ドコモ回線問題について「キャリアとMVNOの原因切り分けが難しい」 IIJmioの値上げは予定なし (2026年05月14日)
  6. 「駅のQRコードが読み取れない」――ネットに落胆の声 なぜ“デジタル時刻表”が裏目に? (2025年12月25日)
  7. 楽天G三木谷氏「(モバイル)ユーザーに迷惑かけない」――KDDI側も理解 気になる2社ローミングの行方は (2026年05月14日)
  8. マクドナルドのモバイルオーダーがやめられないワケ ポイント二重取り終了で欠点が皆無に? (2024年04月22日)
  9. オレンジ色のUSB Type-Cケーブル「UGREEN Air USB Type-C ケーブル」が25%オフの823円に (2026年05月14日)
  10. KDDI松田社長「povoを楽天モバイルの副回線に」――自らアイデア例示 ローミングは26年9月で一区切り (2026年05月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年