イー・アクセス、2012年3月にLTEサービス開始──千本会長「LTEで、1500万契約のメインストリームキャリアを目指す」:気持ちは「第2の創業」、プラチナバンドも「ぜひいただきたい」(1/2 ページ)

» 2012年02月22日 21時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

イー・アクセスがLTEサービス開始、2012年3月サービスイン

photo イー・アクセスがLTEサービス「EMOBILE LTE」を2012年3月に開始。対応端末を掲げるイー・アクセスの阿部基成副社長、千本倖生会長、エリック・ガン社長

 イー・アクセスは2月22日、LTE商用サービス「EMOBILE LTE」を2012年3月に開始すると発表。LTE対応端末3モデルとともにサービスの狙いや一部概要を説明した。

 イー・アクセスが展開するLTEサービスは、1.7GHz帯および1.8GHz帯の周波数帯において国際標準のFDD-LTE規格を採用し、開始当初の通信速度は下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsで展開。将来的に最大300Mbps(規格上最大値)、20MHzの帯域幅を用いることで現システムのまま150Mbpsまでの速度向上を想定する。UQコミュニケーションズのWiMAX、NTTドコモのXi(LTE)、ソフトバンクモバイルのSoftBank 4G(AXGP)など、各通信事業者が展開、あるいは展開を予定する新世代モバイルデータ通信サービスの1つとなる。

 エリア展開は、サービスイン当初の2012年3月末に全国人口カバー率約40%(人口にエリア面積カバー率をかけてカバー人口を算出、全国ベースで集計後、全国人口で割って算出した値)、2012年6月末に東名阪主要都市の人口カバー率99%(東京23区・千葉市・さいたま市・横浜市・川崎市・名古屋市・京都市・大阪市・堺市・神戸市における市町村の役場が存在する地点での通信可否で算出)、開始1年後の2013年3月末に全国人口カバー率約70%の拡充を目指す。

 「プレミアムバンドである900MHz帯について、多分来週には決定が出るだろうと思う。われわれは全力を尽くして取りに行くよう、今もがんばっている。700MHz帯についてもいろいろな可能性があるので、これについてもぜひともいただきたい。このプレミアムバンドが獲得できたら、LTE人口カバー率99%もかなり早期に実現できる自信がある」(イー・アクセスの千本倖生会長)

photophoto 当初の最大速度とエリア展開計画

 なお、下り最大42Mbpsの既存3Gサービス「EMOBILE G4(のうちDC-HSDPA)」とLTEを同一周波数帯域かつ同一設備で運用できるデュアルモード基地局を当初より採用し、人口カバー率93%のEMOBILE G4エリアでも利用可能とする。端末も同じくLTEと3G、両方の通信規格をサポートするモデルを用意し、ユーザーはLTEエリアでは高速なEMOBILE LTE、LTEエリア外であれば3GのEMOBILE 4G接続に切り替えてそれぞれを併用できる。

 「当社は2007年3月に画期的な3Gモバイル通信サービスをはじめた。そのサービスが人々の生活を支える通信サービスの主役になった2012年、さらにこの先の未来へ向かうための戦略的かつ重要なサービスがLTEサービスとなる。LTEサービスの開始はイー・アクセスにとっての第2の創業と言う意気込みで、2015年3月期までに全モバイルユーザー1500万契約のうちの660万契約、さらに2015年以降、エリアカバー率99%/1500万契約を要するメインストリームキャリアにぜひともなりたいと考えている」(千本会長)

他社新世代サービスと同等程度の価格帯に

 さて、EMOBILE LTEの最大通信速度は下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsだがこの対応エリアは一部に限られ、それ以外では下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbpsとなる。最大75M/同37.5Mエリアの割合は非公開となる。「75M対応エリアは徐々に拡大させたい。既存のHSPAエリアから切り替えていくことになると思う」(イー・アクセスの阿部基成執行役員副社長)

 料金についても、今回の発表会では「“目標”は月額3880円。(EMOBILE G4割引キャンペーン時料金の)現状通りを目指したい」(イー・アクセスのエリック・ガン社長)と述べるにとどまった。また、EMOBILE G4と同等クラスの帯域制限条件制限(EMOBILE G4は、直近24時間に300万パケット以上の利用で該当日の夜間に速度規制+一部プロトコルの利用を制御)を設ける意向は示しつつ「サービスイン日、および帯域制御を含む仕様の詳細は後日発表する予定」(阿部副社長)とした。

 「固定・モバイルで常に革新的なサービスを提供してきた当社の使命として、世界の通信技術の本流たるLTE技術を持って、あらゆる人々が99%のエリアで、どこでも常に100Mbps以上の高速通信サービスでつながっている──。後年、2012年を振り返ったら“2012年は(LTEサービスで)世界が変わった節目だった”と思い出されるような年にしたい」(千本会長)

photophoto イー・アクセスの中期事業計画。LTEサービスを主軸に展開する
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