NTTドコモは11月6日19時から、11月5日に公表した不正アクセス事案と、同日に発生した5G SA通信サービスの通信障害に関する記者説明会を行っている。説明会には同社の前田義晃社長、坪谷寿一副社長、齋藤武副社長が登壇し、今回の事象の概要や対応について説明した。
詳細は、この記事を更新してお伝えする。
【更新:20時】不正アクセス事案に関する説明を追加しました
【更新:20時25分】5G通信サービスの障害に関する説明を追加しました
不正アクセス事案については、解約済みのものを含めて回線数ベースで最大29万4839件(うち個人契約が20万4157件)の顧客情報が流出したと見られている。流出した情報は以下の通りだ。
本件は11月4日10時30分頃に大量アクセスのアラートを検知したことから発覚した。複数システムが有機的に連動する仕組みを悪用して、上記の情報を機械的に検索・取得していたという。
攻撃が海外のIPアドレスからだったことを受けて、アラートの検知後にまず海外からのアクセスを遮断を行った。それで効果がなかったことから「My docomo」(契約者向けWebサービス)のサービスを停止した上で、類似経路を含む特定の攻撃経路からのアクセスを遮断した。するとアラートがやんだため、My docomoのサービスをいったん再開した。
しかし、数時間後にシステムが不正アクセスの可能性を検知したため、My docomoのサービスを再度停止した上で、「ドコモオンラインショップ」のサービスも停止した。その後、顧客情報の流出を確認したという。
なお、「ahamo」の新規契約サイトにおける不正アクセス事案は確認されていないが、予防的措置としてサービスを一時的に停止している。
現在ドコモは、My docomo/ドコモオンラインショップ/ahamo新規契約サイトに対するシステム改修を実施している。これらのサイトのサービス再開は、改修による安全性の確認が取れてからとなる。
今回の情報流出の対象となった個人顧客については、11月6日付でおわびと注意事項などを記載したSMSを送付している。より確実に告知するために、今後も複数回のSMS送付とダイレクトメールの送付も検討しているという。
対象となった法人顧客については今後、営業担当者またはSMS/ダイレクトメールなどで案内するという。
加えて、同社では情報流出対象の顧客に対して「見舞金」の支払いを検討している。ただし、その対象者と金額などは今後の検討となる。
本件に関しては、特設の電話窓口を設けている。受付時間は毎日9時〜18時だ(11月6日のみ22時まで)。
5G SA通信サービスの障害は、11月5日11時18分頃に発生した。既報の通り、影響を受けたのは5G SAオプションを契約していた5G契約者だ。その数は最大158万7000契約(回線)となる。
今回の事象は、コアネットワークにおいて保守作業をしていた際に5G SAサービスの契約者を収容する交換機の一部(呼制御を行う箇所)においてメモリの異常が発生したことが原因だという。メモリ異常によって回線/端末のネットワークへの登録処理に遅延が発生し、結果的に輻輳(ふくそう)につながってしまった。
事象の報告は復旧報を含めて13回行われたが、事象の原因は復旧報でようやく公開された。原因の判明に時間を要したのは、同時間帯で実施していた別の保守作業との“切り分け”に時間を要したことが原因だという。
本件を受けて、暫定的な対策としてメモリ異常を防ぐ措置を実施済みだ。1週間以内にメモリ異常を未然に解消する対処策も実施するという。
その上で、工事のプロセス管理を見直し、障害の疑いのある箇所の迅速な特定を行えるようにするという。
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