「不正アクセスによる個人情報漏えいに関するおわびとお知らせ」──。ここ最近、こんな件名のメールが毎日のように届いて、うんざりしている人も多いのではないでしょうか。
実際、漏えいの公表は異常なペースで続いています。内閣府の個人情報保護委員会による集計(速報値)では、2026年4月1日〜10月16日に民間事業者から直接報告された不正アクセスによる漏えいなどの事案は2094件でした。10月は1日〜16日の半月間だけで830件に達し、急増しています。100万人を超える大規模事案は累計で20件超(うち1000万人超が6件など)となっています。
タイムズカーの約660万件(アカウント数)、「焼肉きんぐ」公式アプリの約1079万件など、身近なサービスの名前も並びます。今まさに、よく使うお店やサービスからおわびメールを受け取っている人もいるでしょう。
一度漏れた情報は取り戻せません。私たちにできるのは、二次被害を防ぐことです。IPA(情報処理推進機構)が10月26日に公開した一般利用者向けの対処法も参考に、最低限やっておきたいことをまとめました。
おわびメールが届いたら、まず確認したいのは「漏えいした情報の種類」です。メールアドレスだけなのか、パスワードやクレジットカード情報、運転免許証の画像まで含まれるのかで、やるべきことは大きく変わります。全文をじっくり読む必要はなく、対象となる情報の欄だけ見れば十分です。
ただし、メール内のリンクから確認するのは避けましょう。漏えい事故に便乗し、おわびメールを装って「安全確認のためパスワードを再設定してください」などと偽サイトへ誘導するフィッシングメールが紛れている恐れがあるからです。ブックマークや公式アプリなど、自分でたどった経路から公式の案内を確認するのが鉄則です。
なお、差出人が利用した覚えのない会社というケースもあります。お店やサービスが予約受付やメール配信の仕組みを外部の会社に任せていて、その会社から連絡が来る場合です。差出人名だけで本物か偽物かを判断せず、心当たりのあるお店やサービスの公式サイトにお知らせが出ていないかを確認すると確実です。
個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド
サイバー攻撃の漏えい情報件数、10月だけで2025年の約3.7倍に急増 MM総研調べ
JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現?
PayPay、セキュリティ対策は「万全を期すべく総点検している最中」と中山社長
ドコモは「つながって当たり前」をどう実現? 「置局」業務の舞台裏を紹介Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.