韓国Samsung Electronicsは11月7日(米太平洋時間)、折れ曲がるフレキシブル有機ELディスプレイを採用したスマートフォンのコンセプトモデルを公開した。画面を内側に二つ折りする機構で、開くと7.3インチのタブレットになる。外側にも細長いディスプレイを搭載し、折りたたんで通常のスマートフォンのようにも使える。数カ月以内に量産を開始するという。
同社が新開発したフレキシブル有機ELディスプレイ「Infinity Flex Display」を搭載する折りたたみ型のスマートフォン。独自開発の接着剤や、薄型化した偏光板などのパーツを使うことで、フレキシブル有機ELディスプレイの柔軟性を向上。何十万回も折りたためる耐久性を確保した。
同時発表したSamsung独自の新UI(ユーザーインタフェース)「One UI」も取り入れる。外側のディスプレイで起動していたアプリは、内側の大きな画面にもスムーズに表示が切り替わる。タブレットモードでは、マルチタスクで3つまでのアプリを同時に起動できる「Multi-Active Windows」に対応する。
米GoogleのAndroid開発チームは、1つのデバイスで複数のディスプレイを備える折りたたみ型のデバイスを今後のAndroid OSで正式サポートすることも発表した。
Infinity Flex Displayを搭載するこのコンセプトモデルは、米サンフランシスコで開催中の開発者向けイベント「Samsung Developer Conference 2018」で披露。公開した実機はプロトタイプで、ステージ上の照明を消して外観が分からないようにしていた。
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