Google、「Android 17」をPixelに配信開始──マルチタスクの「バブル」やAIでの動画生成機能など

» 2026年06月17日 07時45分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは6月16日(現地時間)、「Android 17」の配信を、まずはPixel端末向けに開始した。本日からPixel 6以降の対応するPixelスマートフォンや折りたたみ端末などで順次ダウンロードが可能となっている。その他の対応Android端末へは、2026年内に順次提供される予定だ。筆者の端末での更新サイズは1.54GBだった。

 introduction 主な新機能を紹介する画像(画像:Google)
 update

 Android 17の主な新機能は、5月の「The Android Show: I/O Edition 2026」で紹介済みだ。マルチタスク操作の改善や、折りたたみ端末でのゲーム体験の最適化、アプリのメモリ使用量制限によるパフォーマンスやバッテリー寿命の向上などが主な特徴となっている。また、一部の対応端末向けには、今夏後半に「Gemini Intelligence」が提供される予定だ。

 Android 17と「June Pixel Drop」で追加、拡張された主な新機能は以下の通り。AI関連の新機能が多いが、その多くはGoogle AIのサブスクリプションや対応地域・言語に依存しており、日本での提供状況は機能によって異なる。

主な新機能

 主な新機能は以下のとおり。なお、セキュリティ関連の新機能については別記事を参照されたい。

新しいマルチタスク機能「バブル」

 ホーム画面でアプリのアイコンを長押しすると表示されるバブルアイコンを選択すると、そのアプリをフローティングウィンドウ(バブル)化できるようになる。他のアプリに重ねて表示し、操作できる。Android 17を搭載するPixelスマートフォンと折りたたみ端末で、すべての地域、言語で利用可能だ。「Pixel 10 Pro Fold」では画面下部の専用バーにバブルを配置できる。

 bubble バブルを開いた状態。右は折りたたみ端末の場合(画像:Google)

スクリーンリアクション(ワイプ付き画面録画)

 画面録画時に、インカメラで撮影した自分のリアクション動画を画面上に重ねて同時に録画できる機能。Pixelで先行提供される。画面全体を録画する設定の場合のみ利用できる。

 reactions スクリーンリアクション(画像:Google)

緊急事態の自動共有(Emergency Sharing)

 車の衝突検知、転倒検知、脈拍消失検知などの緊急検知機能と統合され、これらを検出した際に自動で緊急通報を行うと同時に、あらかじめ設定した緊急連絡先へ通知を送信する。検出の種類ごとに通知先のオン/オフを設定できる。利用にはPixel端末と「Pixel Watch」のBluetooth接続が必要で、脈拍消失検知はPixel Watch 3/4、車の衝突検知はPixel Watch 2/3/4が対象。

折りたたみスマホ向けゲームモード

 画面の半分をゲーム画面、残り半分をゲームパッドにするなど、折りたたみの大画面を生かしたレイアウトに最適化できる。

 game ゲームモード(画像:Google)

セキュリティとプライバシー機能の強化

 位置情報の一時的なアクセス許可、特定連絡先のみの共有、紛失時の生体認証ロック、PINコード推測を防ぐ待機時間の追加など。

「Gemini Omni」による動画の作成・編集(以下、AI関連の新機能)

 テキスト、画像、動画を組み合わせ、Geminiと会話する感覚で高品質な動画を作成、編集できる。ゼロから作るほか、カメラロールの写真や動画をリミックスしたり、用意されたテンプレートを使ったりできる。自分の見た目や声を再現したAIアバターを作り、動画に登場させることも可能。利用にはGoogle AIのサブスクリプションが必要だ。

Geminiでの楽曲生成

 アイデアを言葉で説明するか写真をアップロードすることで、歌詞付きの30秒の楽曲を生成できる。スタイルやボーカル、テンポを指定してカスタマイズ可能だ。Geminiアプリのツールメニューから「音楽を作成」を選んで利用する。

 music Geminiでの楽曲生成

メッセージアプリでの「Magic Cue」情報提案

 「Snapchat」での会話に、文脈に応じた時短に役立つ情報(関連する予定や写真など)を必要なタイミングで自動提示する。「Pixel 10」シリーズ限定で、対応する国・言語は限られ、日本での展開は未定だ。

自然な言葉での写真編集(Ask Photos)

 Googleフォトで、「映り込みを消して」など自然な会話で写真を編集できる。利用できるのは英、独、仏、伊、西のPixel 6以降のみで、日本ではまだ使えない。

通話のリアルタイム音声翻訳の拡張

 aシリーズ以外の「Pixel 10」の特徴の1つだったリアルタイム翻訳機能が「Pixel 10a」にも対応する。対応言語は英語と仏、独、伊、西、葡、ヒンディー(プレビュー)間の翻訳で、日本語はまだサポートしていない。

「代わりに聞いてて」と「カスタム応答メッセージ」に対応

 2025年に発表したPixelの新機能「代わりに聞いてて」を日本でも提供する。不在着信や拒否した着信に対してメッセージを録音し、リアルタイムの文字起こしを表示することで、電話に出られないときの対応をスムーズにする。さらに、本機能の日本やその他対象地域への展開に合わせた新機能として、カスタムの応答メッセージを録音できるようになる。

6月のセキュリティパッチ

 同日には、Android内部の脆弱性を修正する2026年6月のPixel向けセキュリティパッチ(パッチレベル 2026-06-05)も公開された。「重大」な脆弱性が多数修正されており、デバイスの保護が強化されている。

Wear OS 7も

 また、スマートウォッチ向けの新OSである「Wear OS 7」の配信も開始された。これについては別記事で紹介する。

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