MVNOサービスの契約数は微増、IIJが500万回線突破で1位を堅守 MM総研調べ

» 2026年06月19日 17時40分 公開

 MM総研は、6月19日に「国内MVNO市場調査」(2026年3月末時点)の結果を発表した、

 独自サービス型SIMの回線契約数は1456.6万回線で前年同月末比6.8%増で、IoT向け用途の増加や対面販売を重視する個人向けMVNOの伸長が支えた。2026年3月末時点の携帯電話契約数は2億3397万回線で、独自サービス型SIMの契約数比率は6.2%と前年同月末比0.2ポイント上昇している。

MM総研 独自サービス型SIMの市場規模
MM総研 携帯電話(3G、LTE、5G)契約数に占める独自サービス型SIMの契約数比率

 MNOのサブブランド(Y!mobile/UQ mobile)はメインブランドからの移行ユーザーを効率よく獲得し、回線数は引き続き増加。2026年3月末時点のサブブランドの契約数比率は携帯電話契約数の10.5%(前年同月末比0.2ポイント上昇)まで拡大している。MNO各社のオンライン専用プラン(ahamo/povo/LINEMO)の契約数比率も5%まで拡大した。

 2026年3月末時点での事業者シェア1位は「IIJmio」などを提供するインターネットイニシアティブ(IIJ)で、回線契約数は500.1万回線(シェア34.3%)。ネットワークカメラなどのデバイス接続の需要が拡大し、法人向けIoTが好調に推移したことが回線数の増加につながった。

MM総研 独自サービス型SIMの事業者シェア

 2位は関西電力グループのオプテージで140.7万回線(シェア9.7%)、3位はNTTドコモで84.6万回線(同5.8%)、4位はイオンリテールで77.9万回線(同5.3%)。MVNO各社は料金据え置きでのデータ容量の増量や月額料金の値下げ、サービス強化、既存の顧客基盤活用などを通じて契約者獲得を進め、MVNO市場全体は堅調に推移している。

 法人市場ではIoT需要の拡大が続き、IIJを中心にIoT機器向け回線やM2M向け回線の成長が市場拡大をけん引。一方、2025年4月に「JALモバイル」、同10月には「U-NEXTモバイル」、2026年3月には「ANAモバイル」が参入し、MVNO各社は低価格を武器としつつ自社顧客基盤の活用、端末ラインアップの強化、独自サービスの提供などを通じて差別化を進めている。

 MM総研では、2027年3月末時点の独自サービス型SIM市場は1610万回線になると予測。ネットワークカメラなどの法人向けIoT用途のSIMが主力になり、2030年3月末時点のIoT向け回線比率は69.2%に達すると予測する。

MM総研 独自サービス型SIM市場予測

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月21日 更新
  1. 「マイナポータルアプリ」が「マイナアプリ」へ刷新されて何が変わった? メリットや利用方法を解説 (2026年09月20日)
  2. iPhone 18 Proに保護フィルムを貼るとFace ID認証できない不具合 原因は“赤外線カメラの位置” (2026年09月19日)
  3. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  4. フォルダブル歴5年の筆者も驚いた「iPhone Duo」の完成度 ソフトウェアの力で再定義できるか (2026年09月19日)
  5. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  6. 「おサイフケータイ」のリセット方法を改めてチェックする(新しめの機種限定) (2026年09月07日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
  9. iPhone Duo、256GBで36万4800円は妥当な価格設定なのか――アップル離れを招きかねない「既存モデルの価格改定」 (2026年09月20日)
  10. 望遠レンズを手軽に使える、vivoのカメラフォン入門機「X300 FE」 (2026年09月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー