2026年グローバルスマホ市場は前年比14%減、シェアはSamsungが世界首位を奪還か カウンターポイント調査

» 2026年08月24日 11時43分 公開

 カウンターポイント・リサーチは、8月24日に2026年グローバルスマートフォン市場予測を発表した。

カウンターポイント・リサーチ グローバルスマートフォン市場予測(2026年8月版)

 グローバルスマートフォン市場は部品コストの上昇、低価格帯端末の供給減少、消費者の購買力低下により、前年比14.3%減少すると予測。2027年も厳しい市場環境が続き、出荷台数はさらに1.4%減少するが2028年から回復が始まると見込む。

 今回の市場縮小は、主にサプライチェーンとコスト面の圧力によって引き起こされていると指摘。需要面では二極化が進み、プレミアムセグメントが引き続き底堅い一方、マスマーケット向けセグメントが市場縮小の影響を最も大きく受けているという。

 出荷への影響が最も大きくなるのは低価格帯で、部品コストがBOM(部品表)に占める割合が高く、メーカーがコスト上昇を吸収できる余地も限られている。これに対応するため各ベンダーは価格の引き上げ、利益率の低い構成の削減、製品ラインアップの絞り込み、重点市場へのリソース集中を進め、2026年上半期にはチャネル在庫が増加した。しかしコスト上昇前に確保された在庫が尽きれば下半期にはコスト上昇、在庫の長期滞留、セルスルーの低迷で出荷台数や生産発注が大幅に減少すると予測する。

 Samsungは幅広い地域展開、強固なサプライチェーン、メモリや半導体の安定的な確保体制によって、2026年のスマートフォン出荷台数は約0.8%増加して市場首位へ返り咲く見通しだ。

 Appleは、2026年は約2.1%減少するが、2027年には約2.8%の成長へ回復すると予想。2026年第3四半期には初の折りたたみスマートフォンの投入が見込まれるが、出荷台数は限定的で全体を大きく押し上げるには至らないとしている。

 中国主要OEMは部品価格上昇や低所得市場への依存から大きな圧力を受け、2026年は15〜34%の出荷減少が予測される。各メーカーはメモリ容量構成の引き下げ、旧世代プラットフォームの採用、価格の引き上げ、収益目標を満たせなくなった製品の販売終了などで対応すると見込む。一方、Huaweiは例外的に中国国内での強い需要と国産部品の確保を背景として2026年に約8%、2027年に約4.3%成長するとしている。

カウンターポイント・リサーチ ブランド別グローバルスマートフォン市場シェア予測(2024〜2027年予測)

 折りたたみ端末やオンデバイスAIは差別化や付加価値を後押しするが、劇的な需要を生むほどではないと予測。2028年には部品の供給状況が改善し、小売価格の安定化や買い替え需要の顕在化などで出荷台数が約4.8%増と本格回復する見通し。2030年に向けた6G普及で買い替えサイクルが生まれ、市場の出荷規模は2024〜2025年の水準へ近づいていくと予想される。

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