cheeroからダンボーの“耳をふさがない”イヤーカフ型イヤフォンが登場 実機をチェックしてみた(2/2 ページ)

» 2026年09月09日 12時00分 公開
[山口恵祐,ITmedia]
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快適な装着感と確実な操作性

 イヤーカフ型ならではの快適な装着感は本機でも健在だ。ホールド感は非常に優秀だ。アーチ部分の柔軟性と耐久性が高く、耳に挟む力が強すぎない絶妙なあんばいだ。イヤフォン単体の重さが約5gということもあり、長時間着けっぱなしにしていても耳が痛くなりにくい。

 また、スピーカーの位置がしっかりと耳の穴のそばに来るように設計されている。イヤーカフ型は少し位置がズレるだけで音がスカスカになったり音漏れしやすくなったりすることがあるが、本機はそうした装着時のシビアさが少ない。就寝前のリラックスタイムに“寝イヤフォン”として利用することも(自己責任の範囲にはなるが)可能だろう。

物理ボタンによるストレスフリーな操作

 操作系については、タッチセンサーではなく物理ボタンを採用している点が大きなメリットだ。安価なイヤフォンにありがちな感度の悪いタッチセンサーは、使い勝手を著しく損なう原因になる。また、イヤフォンの着脱時や髪の毛をかき上げた際に意図せずセンサーに触れてしまい、誤って電話に出たり音楽を止めてしまったりする「あるある」な誤操作も、物理ボタンなら確実に防げる。

photo イヤフォン本体の内側にLRが記載されている

 操作方法は以下の通りで直感的、使い勝手に癖はない。

  • 右イヤフォン:1回押しで再生/一時停止、2回押しで次の曲、3回押しで音声アシスタント起動、長押しで音量アップ
  • 左イヤフォン:1回押しで再生/一時停止、2回押しで前の曲、3回押しで音声アシスタント起動、長押しで音量ダウン

 物理ボタンはカチッと押した感覚が指にしっかりと伝わるため、確実な操作が可能だ。

気になる音質は中高音域が際立つクリアなサウンド

 イヤフォン本体には12mmの大口径ドライバーを搭載している。音質は率直に言うと低音域は控えめというか、ないといってもいい。音が出る部分を無理やり耳の穴に近づけても低音域が出ていないと思うほどで、これは意図的ではないだろうか。ズンズンと響くような重低音を求める人には物足りないだろう。

 一方で、中高音域は非常にクリアな音を鳴らせる実力を持っている。ボーカルが曇ったり、しゃべっている人の声が聞こえづらいということがないため、低音域にこだわりがなければ、“ながら聴き”の音楽鑑賞や音声コンテンツ視聴に適している。

 ながら聴きを目的としたオープンイヤー型としては、BGM感覚で聴き疲れしないこの音作りは一つの方向性としてアリだろう。もし、低音域もしっかりと鳴らすイヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤフォンを求めるのであれば、5000円程度で購入できる本製品ではなく、3〜4倍の価格帯の他社ハイエンドモデルを検討する必要がある。

 なお、本機には専用のスマートフォンアプリなどは用意されていない。イコライザーで細かく自分好みの音に調整したい場合は、再生機器側の設定で調整しよう。

Web会議にも使えるマイク品質

 マイクの通話品質も及第点だった。マルチポイント機能とあわせ、Web会議やハンズフリー通話で「声が聞こえづらい」と指摘されるリスクは少ないだろう。だが、あくまで“たまに使う”程度であれば許容範囲という感じだ。マイク音質にこだわりがあるなら、上の価格帯の製品を検討すべきだ。

マルチポイントにも対応

 マルチポイント接続に対応しており、PCとスマートフォンなど、2台のデバイスに同時接続できる。着信があった際にわざわざBluetoothの接続先を切り替える手間が省けるため、仕事で通話やWeb会議が多いユーザーには非常にありがたい進化といえる。

 通信規格はBluetooth 6.0で、対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFP、対応コーデックはSBCとAACをサポートしている。

IP65の防塵/防水性能と長持ちバッテリー

 防塵(じん)/防水性能は「IP65」に準拠している。ホコリの侵入を防ぐ高い防塵性能と、水流にも耐える防水性能を備えているため、突然の雨や、汗をかくスポーツシーン、家事をしながらの水回りでの使用でも安心して日常使いが可能だ。

 バッテリー性能も十分で、充電時間は本体、充電ケースともに約1.5時間だ。イヤフォン単体で連続約8時間(通話は約6.5時間)の再生が行える。長時間の在宅ワークなどでも、途中で頻繁にケースへ戻す手間なく使い続けられるだろう。

どんな人にマッチする?

 cheero Wireless Open Earphones Smart Pro DANBOARD ver.は、これ1台でイヤフォンの用途を全てまかなうものではない。しかし、マルチポイント対応やIP65の防塵/防水性能、物理ボタンによる確実な操作性、そして長時間の使用でも疲れないイヤーカフ型ならではの優秀な装着感を兼ね備えており、さらにその優秀な基本スペックが、かわいらしいダンボーのデザインに包み込まれている。

photo パッケージごと保管しておきたくなる(※後ろのフィギュアは付属しません)

 「ダンボーデザインのガジェットを持ち歩きたい」「日常の家事や在宅ワークで、周囲の音を聞きながら快適に音声コンテンツを楽しみたい」といった層にぴったりで、ダンボーファンに強くマッチする。なにより手に取りやすい価格なので、ファンアイテムとしてパッケージごと手元に残しておきたいと思わせる1台だ。

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