「Siri AI」は何ができる? 対応アプリは30万以上で一覧にはLINEも 日本語は10月から

» 2026年09月10日 04時49分 公開
[石井徹,ITmedia]

 Appleは9月9日(米国時間)の発表会で、iPhone 18 Pro/Pro Maxとあわせて新しいSiri「Siri AI」の機能を説明した。Apple Intelligenceの基盤モデルを刷新し、デバイス上で動く最新のオンデバイスモデルと、Private Cloud Compute上のより大きなモデルを組み合わせて動く。Appleによると、Siriへのリクエストは1日25億件にのぼるという。

Siri AI Siri AIの3つの柱として、パーソナルな応答、生産性の向上、視覚的な表現を挙げた

メール・メッセージを横断して答え、カメラで見たものにも回答

 Siri AIは、メールやメッセージなど複数のアプリにまたがる個人の文脈を参照して答える。発表会では「母が訪問中に一緒に作りたいと言っていたものは?」と尋ねると、母からのメールにあったレシピと、メッセージで触れた内容を組み合わせて答えるデモを見せた。

 カメラを通して見ているものについて質問することもできる。店頭で商品にカメラを向け、最新の情報と組み合わせて答えたり、足りない材料を買い物リストに追加したりする流れを示した。カメラアプリにはSiriモードが組み込まれ、写した内容から複数の予定をまとめてカレンダーに登録するといった操作もできる。

Siri AI カメラで見ているものについてSiri AIに質問できる

30万以上のアプリを操作、専用のSiriアプリも

 他社製アプリの操作にも対応する。WhatsAppでメッセージを送る、Audibleで本を再生するといった既存の連携に加え、Outlookでメールを下書きする、Notabilityで課題を検索する、旅行アプリにレストランを追加するといった例を挙げた。対応アプリは30万以上で、開発者は新しい機能を組み込める。発表会で示した対応アプリの一覧には、LINEのアイコンも含まれていた。

Siri AI Siri AIが連携するアプリの例。LINEのアイコンも並ぶ

 ホーム画面には専用の「Siri」アプリが加わる。音声でも文字入力でも会話でき、過去の会話を見返したり、続きから再開したりできる。会話はiCloudでApple製品間に同期する。文字を入力できる場所ならどこでもSiriに文章の作成や編集を頼める他、Safariのページ更新を監視する「通知を受け取る」、説明文から自動化を作るショートカット、企業に電話をかけると関連情報を表示する電話アプリの機能も、Apple Intelligenceが担う。

Siri AI 専用のSiriアプリでは過去の会話を一覧できる

声を選んで話し方を調整、音声入力の精度も向上

 iPhone 18 Proのオンデバイスモデルは、Siri AIの声の表現を豊かにするためにも使われる。Siri AIでは複数の声から選び、話す速さと表情の強さを調整できる。音声入力の場面でも、同じモデルを用いることで精度も上がり、句読点やつづり、大文字小文字の扱いが正確になるという。

Siri AI Siri AIの声は複数から選び、話す速さと表情を調整できる

日本語は10月、EUと中国では提供せず

 既存の対応iPhoneでは、9月15日に配信されるiOS 27にアップデートすることで、Siri AIが利用可能になる。OSアップデートでApple Intelligenceは16言語に対応する。Siri AIはまず英語のベータ版として提供を始め、フランス語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語には10月に対応する。EUと中国では提供しない。一部の機能はサーバ上の大規模モデルを使うため利用上限があり、iCloud+の多くのプランで利用枠を広げられる。

Siri AI Siri AIは英語のβ版から始まり、日本語など5言語は10月に対応する

 Siri AIはiPhone以外の製品にも広がる。同時に発表したAirPods 5ではハンズフリーでSiri AIに個人の文脈を踏まえた質問ができる。Apple Watch Series 12とUltra 4では、直前15秒の会話を文字に起こす「Live Rewind」や会話の要点をまとめる「Siri Recap」がSiri AIを前提にしており、年内に英語のベータ版として提供する。

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