折りたたみ「iPhone Duo」を触って実感した“Appleらしさ” 現地からファーストインプレッション(1/2 ページ)

» 2026年09月11日 10時26分 公開
[石川温,ITmedia]

 米Appleは9月9日(現地時間)、スペシャルイベントを開催。同社初の折りたたみとなる「iPhone Duo」と「iPhone 18 Pro」「iPhone 18 Pro Max」「Apple Watch Series 12」「Apple Watch Ultra 4」「AirPods 5」を発表した。

 イベントではタッチアンドトライも開催されたので、iPhoneの3モデルについて、ファーストインプレッションをお届けしたい(※編集注:一部、石川氏の動画から画像をキャプチャーして掲載しています)。

iPhone Duoは「Appleだからこそ作れる折りたたみスマホ」

 まず、注目はiPhone Duoだろう。閉じたら5.4型、開くと7.6型になる。重さは254gだ。

iPhone Duo 開くと7.6型のディスプレイを利用できる「iPhone Duo」

 実際に持ってみると、閉じたときにはやや重たく感じるような気もするが、開くとそこまで重量感を抱かない。閉じたときの表面積がコンパクトなので、携帯性は上がっているように感じる。

iPhone Duo 閉じた状態のサイズは84.1(幅)×117.8(高さ)×11.3(奥行き)mm。操作ボタンを右端に寄せる折りたたみ用のUIを取り入れている
iPhone Duo 開いた状態の厚さは5.2mmとスリムだ
iPhone Duo 閉じた状態の厚さは11.3mm。一般的なスマホよりはやや厚い
iPhone Duo 背面に4800万画素の広角と超広角カメラを備える。望遠カメラは搭載していない
iPhone Duo アウターディスプレイに被写体を写してアウトカメラで撮影できる

 折りたたみスマホといえば、やたらと「折り目」を気にする風潮がある。

 iPhone Duoは画面にNano-texture仕上げを施しているため、光が反射せず、かなりフラットに見える。ディスプレイを消灯した状態は確認できなかったが、点灯しているときは折り目が気になることはほとんどなかった。

iPhone Duo
iPhone Duo ディスプレイを点灯した状態では折り目は目立たない印象だった

 個人的に気に入ったのが、インカメラだ。アンダーディスプレイカメラとなっており、コンテンツ視聴時でもカメラのパンチホールが一切、見えない。

 アンダーディスプレイカメラは、かつてサムスン電子も採用していたが、薄型化を追求する際に「画質が悪い」という理由で、アンダーディスプレイカメラをやめてしまった。

 iPhone Duoはアンダーディスプレイカメラの画素数を公開していない。スペックを公開することに引け目を感じているのか、気になってiPhone Duoのアンダーディスプレイカメラで撮影してみたが、画質が悪いとは感じなかった。

iPhone Duo アウターディスプレイのインカメラを起動すると、カメラレンズが見えるが、その他の画面ではカメラの表示は隠れる

 iPhone Duoを触っていて実感するのが「Appleだからできた折りたたみスマホ」ということだ。閉じた状態で外側のディスプレイに表示されているコンテンツが、開いても内側のディスプレイで継続して表示してくれる。

 Netflixのアプリでは、本体を途中まで開いた状態で、外側のディスプレイで映像を表示したのち、ノートPCのように開いた際には画面半分に再生ボタンなどを表示する。もちろん、画面いっぱいでの表示も可能だ。

iPhone Duo
iPhone Duo
iPhone Duo Netflixの表示例。全画面はもちろん、半開きで上下2分割して表示したり、テントのように固定してアウターディスプレイで映像を表示したりできる

 本体を開いたり閉じたりしても、アプリがスムーズにその形に合わせて表示してくれるのが心地いいのだ。アプリ側の対応も必要だろうが、このあたりのユーザー体験はハードとOS、両方を手掛けるAppleだからこその機能といえる。

iPhone Duo
iPhone Duo 閉じた状態から開くと、同じコンテンツをインナーディスプレイで表示してくれる

 1つの画面に2つのアプリを表示させるのも、何も説明を受けなくても、すぐに行うことができた。かつて「iPhoneは直感的な操作が魅力」と言われていたが、折りたたみになっても「直感的に使える新しい操作性」は失われていないように感じた。

iPhone Duo
iPhone Duo
iPhone Duo 画面を分割した表示も直感的な操作で行える

 実は8月から比較用にとサムスン電子「Galaxy Z Fold 8」を使っている。Galaxy Z Fold 8は本体を開いた途中で形を保持できる「フレックスモード」が使えない。実際に使っているときには「フレックスモードがなくてもいいかも」と思っていたが、ほぼ同等サイズのiPhone Duoでフレックスモードが使えるのは、やはり便利かもしれないと思うようになってしまった。

 就寝中はフレックスモードにしておき時計を常に表示。ビデオ会議もノートPCのようにテーブルの上にiPhone Duoを置いて参加できる。

iPhone Duo 本体を半開きにして固定し、左半分に時計、右半分に写真を表示することもできる
iPhone Duo テントのように固定して、カバーディスプレイに時計を表示できる

 今回、iPhone Duoはアンダーディスプレイカメラやフレックスモードなど、サムスン電子がこれまでGalaxy Z Foldシリーズで断念してきたものを、いくつも拾って搭載してきているのが面白い。

iPhone Duoの特徴を動画でレポート。本体の形状や独自UIの操作性が分かる
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