「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い”(1/2 ページ)

» 2026年04月29日 10時00分 公開
[佐藤文彦ITmedia]
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 iPhoneシリーズの廉価モデルとして登場した「iPhone 17e」は、iPhone SEシリーズのDNAを引き継ぎ、最新世代のプロセッサを搭載しながら、安価に手に入れられる手軽さを武器とする。

 ここでは、iPhone 17eの機能や使い勝手について、標準モデルの「iPhone 17」と比べながら紹介していく。価格、買い方にも着目してチェックしていこう。

iPhone 17eと17 iPhone 17eとiPhone 17を実際に使い比べてみた

ベゼルの太さとリフレッシュレートが気になるiPhone 17e

 まずはディスプレイ、本体デザインについて。iPhone 17eは6.1型、iPhone 17は6.3型のディスプレイを備える。どちらも近年の基準では小さめであり、コンテンツの迫力は感じにくいものの、文字入力のしやすさなどに優れる。

iPhone 17eと17 左がiPhone 17、右がiPhone 17e、いずれもコンパクトで扱いやすい

 正面からディスプレイを見るとよく分かるように、iPhone 17eのベゼルはiPhone 17比でかなり太い。実用上問題があるわけではないが、やや古いデザインだと感じる。

iPhone 17eと17 6.3型のiPhone 17
iPhone 17eと17 6.1型のiPhone 17e

 ディスプレイ性能で気になるのがリフレッシュレートだ。iPhone 17が120Hzなのに対し、iPhone 17eは60Hzにとどまる。ゲームといった動きの激しいコンテンツを描画する際には、60Hzリフレッシュレートだとやはり残像感がある。同価格帯のAndroidスマートフォンを見ても、90Hz、120Hzに対応しているモデルがほとんどである点を鑑みても、物足りなさは否めない。

 また、iPhone 17eはリフレッシュレートが可変しない関係から、常時表示機能も利用できない。MagSafeに対応し、充電スタンドと合わせて使いやすくなった一方で、スタンバイモードでも画面が消灯してしまうなど、iPhone 17シリーズの性能を前提とした機能に、ハードウェアが追い付いていない印象を受ける。

iPhone 17eと17 スタンバイモードが安定して利用できるのもiPhone 17の魅力だ

 ディスプレイ上部のデザインは、iPhone 17eがノッチ、iPhone 17がダイナミックアイランド(Dynamic Island)を備える。世代的に、ノッチデザインは古い印象が強く、ダイナミックアイランドはライブアクティビティーの表示といった機能性も備えるのは事実。ただ、上部ベゼルから浮き出て表示されるダイナミックアイランドは、ノッチよりも画面を侵している印象が強く、個人的にはあまり気に入っていないため、シンプルなノッチのデザインでも問題ないと感じる。

iPhone 17eと17 ダイナミックアイランドのiPhone 17(左)とノッチデザインのiPhone 17e(右)

 本体サイズは、iPhone 17eが71.5(幅)×146.7(高さ)×7.80(奥行き)mm、iPhone 17が71.5(幅)×149.6(高さ)×7.95(奥行き)mmとなる。数ミリの差はあるが、使っていて大きな違いを感じるほどではなく、どちらも扱いやすいコンパクトサイズになっている。

iPhone 17eと17 本体サイズに大きな差はない

 一方で重量は、iPhone 17eが169g、iPhone 17は177gとなり、8gの差がある。スマートフォンのサイズにおける8g差はそれなりに大きく、長時間使用していると、手首の負担に違いを感じる。やはり、スマートフォンにおける軽さは正義だ。

 背面はいずれもさらっとした手触りで、指紋の付着もほぼない。iPhone 17eの新色として用意されたソフトピンクは、「ピンク」という呼称に尻込みしがちだが、サクラのような柔らかい色味になっており、男性が持っていても違和感がない印象を受けた。

iPhone 17eと17 背面はいずれもさらっとした手触り

超広角カメラがないiPhone 17eはマクロ非対応が肝

 アウトカメラはiPhone 17eが4800万画素のシングル、iPhone 17は4800万画素メイン、4800万画素超広角の2眼構成となる。メインカメラは、手ブレ補正の方式に違いがあるものの、体感できるような差はなく、A19チップの処理能力、チューニングのよさがうかがえる仕上がりだ。色味が破綻しているようなシチュエーションもほぼなく、生き物、食事、風景とあらゆるシーンで高い平均点を出す、万能スマートフォンカメラという印象だ。

iPhone 17eと17 iPhone 17は広角/超広角の2眼、iPhone 17eは広角カメラのみを備える

 いずれも望遠カメラは搭載しないが、2倍の光学品質ズーム、最大10倍のデジタルズームに対応する。2倍ズームの品質がいいのはもちろん、5倍程度までならデジタルズームでも実用的な仕上がりになる。10倍まで拡大すると、解像度の低さや、AIによる補正のあとが見える。

iPhone 17eと17 iPhone 17eで撮影
iPhone 17eと17 iPhone 17で撮影
iPhone 17eと17 iPhone 17eで撮影
iPhone 17eと17 iPhone 17で撮影
iPhone 17eと17 iPhone 17eの2倍ズームで撮影
iPhone 17eと17 iPhone 17の2倍ズームで撮影
iPhone 17eと17 iPhone 17eの10倍ズームで撮影
iPhone 17eと17 iPhone 17の10倍ズームで撮影

 気になるのはやはり超広角カメラの有無だ。超広角カメラは、集合写真や背の高い建物の全体を収めたいシーンなどに活躍するため、搭載されているに越したことはない。本体価格を鑑みても、iPhone 17eがシングルカメラにとどまる点は、物足りなさを感じる。

iPhone 17eと17 iPhone 17の超広角カメラで撮影

 では、実際に超広角カメラを使用する頻度がどれだけあるかというと、個人的には広い画角を収めたいシーンがあまりないことに気が付く。そもそも超広角カメラは、周囲にゆがみが出やすい傾向もあるため、撮影場所を工夫してメインカメラをできるだけ使いたくなる。そういう意味では、iPhone 17eは必要なカメラを搭載した、ミニマリスト的発想としてありなのかもしれない。

 一方で、iPhoneシリーズは超広角カメラにてマクロ撮影を行うため、iPhone 17eでは被写体にギリギリまで近づくような撮影ができないのは難点。2倍以上のズーム機能を使い、無理やり被写体に近づくことはできるが、マクロ撮影の良さが100%引き出せるかというと、決してそうはならない。ここは明確に機能差を感じる部分だ。

iPhone 17eと17 iPhone 17eで撮影。奥にピントが合ってしまう
iPhone 17eと17 iPhone 17で撮影。手前にしっかりとピントを合わせられる
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