「SNS疲れ」は大人が抱える悩みと思われがちですが、SNSに親しんでいるイメージの強い10代も、実際には日々同じようにSNSと格闘しています。
こども家庭庁の「令和7年度青少年のインターネット利用環境実態調査」(2026年2月速報発表)によると、10〜17歳の青少年における1日当たりの平均インターネット利用時間は、前年度より約25分増えて約5時間27分となり、高校生に限ると約6時間44分に上ります。起きて自由に使える時間の多くをスマートフォンに割り当て、その大半を動画視聴やコミュニケーションに費やしている実態がうかがえます。
調査会社「ワカモノリサーチ」の「令和の現役高校生のSNSストレス大調査」(2026年8月発表)によると、高校生の約半数が「SNSにストレスを感じている」と回答しています。彼らはSNSのどのような点に負担を感じているのでしょうか。
同調査では、「最もストレスを感じやすいSNSはどれか」という設問も設けられています。調査結果を見ると、1位「TikTok」(31.1%)、2位「X」(27.5%)、3位「Instagram」(16.6%)、4位「YouTube」(8.6%)、5位「BeReal.」(7.0%)の順となりました。
TikTokが首位となった背景には、利用者の年齢層の低さやコメント欄の荒れ具合に対する意見が多く挙がっています。手軽に登録できて若い世代になじみやすい反面、「利用マナーが良くない」「年少者が多い」といった不満に結びついているようです。さらに、容姿や体形に対する心ない誹謗(ひぼう)中傷、炎上を狙うような過激な配信者の存在を指摘する声もありました。
2位のXに関しては、インプレッション稼ぎ目的でリプライ欄を占拠する「インプレゾンビ」への不満が目立ちます。加えて、ターゲットをさらす投稿や誹謗(ひぼう)中傷が拡散しやすい構造、ネット上の口論(レスバ)に発展しやすい殺伐とした雰囲気に疲弊しているという意見も多く寄せられました。テキスト中心のSNSゆえに語気が強まりやすいといった構造的な課題を挙げる回答も見られます。
3位のInstagramでは、旅行やカフェ、恋人の写真といった華やかな投稿を見て他者と自分を比較してしまうことが主な要因でした。また、4位のYouTubeはスキップ不可の広告やコメント欄の荒れ、5位のBeRealは定時投稿のプレッシャーや親しい間柄ゆえの比較・嫉妬が、ストレスの理由として挙がっています。
どのSNSにおいても、個別の嫌な出来事そのものより、「プラットフォームの仕様」や「ユーザー全体の空気感」そのものがストレスの要因になっているといえます。
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