人口比率で見たスパム中継国のトップは南太平洋の英国領ピトケアン島――セキュリティ企業のSophosは3月10日、こんな統計を発表した。
スパムメールといえば最大の中継国は米国、ロシア、中国の3カ国。2007年10〜12月の統計では、全スパムの33.8%がこの3カ国から発信されている。
ところが人口当たりの比率で見ると、上位に浮上したのは南太平洋の英国領ピトケアン島、ニュージーランド領のニウエとトケラウ諸島。以下トップ10には、欧州の小国モナコや北大西洋の英領バミューダなど、人口が極めて少ない国や地域ばかりが並んだ。
スパム中継数でトップの米国は人口比率で見ると64位、2位のロシアは45位、3位の中国は132位に後退。日本は32位から136位に後退する。
米国のスパム中継量が多いのは攻撃者に乗っ取られたコンピュータの数の多さが原因だが、今回トップ10に挙がった小国は、人口比で見たスパム送信量が突出して高いとSophosは解説。南太平洋の遠く離れた島にあるPCだからといって、世界のスパム問題に加担していないとはいえないと指摘している。
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