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Microsoft、学術研究支援のOffice Word向けオープンソースアドインツールを発表

» 2009年03月13日 07時39分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月11日、学術論文などのドキュメント内の用語にネット上の各種オントロジーの情報を関連付けるためのアドインツール「Ontology Add-in for Word 2007」を発表した。オントロジーとは、さまざまな分野の学術団体などが作成、運営する用語・知識ベースを共有する仕組み。このツールのテクノロジープレビュー版がCodePlexから無料でダウンロードできる。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校とクリエイティブ・コモンズと協力して開発したこのツールは主に研究者を対象としており、Microsoft Office Word 2007のアドインとして機能する。Wordで文書を開き、関連するオントロジーをダウンロードするなどの設定をすると、文書内のキーワードにスマートタグが表示され、タグをクリックすると表示されるウィンドウで適切なオントロジー上の用語と関連付けることができる。

 現在38のオントロジーと米国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)のGenBankなど3つのデータベースをサポートしている。

 ツールのソースコードはオープンソースとしてMicrosoftの開発者コミュニティーCodePlexで公開された。開発者はMS-PLライセンスの下、コードをダウンロード、改変、再販できる。

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