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» 2009年05月26日 07時00分 公開

AppleはWindows 7にどう対抗するのか(2/2 ページ)

[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK
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Microsoftの汚名返上

 Windows Vistaが直面した最大の問題の1つは、法人市場からの反応が芳しくなかったことだ。多くの企業は乗り換えしない決定を下した。ベンダー各社は、顧客満足のためにWindowsの「ダウングレード権」を行使しなければならなかった。MicrosoftはVistaを法人市場に送り込む道を見出そうとしていた。

 だが、互換性問題がなくなったWindows 7は、ユーザーアカウントコントロール(UAC)システムが改善されたこともあり、Vistaほどいら立たしいものではない。おそらくはMicrosoftがリリースした中で最も安全なOSとなるだろう(これもまたAppleには問題だ)。Microsoftは法人市場で汚名を返上した。Windows 7に移行する理由を見出す企業が増える中で、Appleは法人市場にどうやって入り込めるのか(あるいは、入り込めるのか)を考える必要がある。Windows 7はMac OS Xをコンシューマー市場に押し戻す。

Appleはどう対抗するか

 Appleが直面する3つの問題に焦点を当てたが、問題はもっとある。VistaとMacを比べたらAppleの方が優位に立っているかもしれないが、その状態は長くは続かない。わたしはWindows 7を使えば使うほどに、その素晴らしさを実感している。MicrosoftがWindows 7で成し遂げたのと同じことをやるのが、Appleにとっていかに難しいかもすぐに気付いた。AppleはどうすればDockを改良してWindows 7のタスクバーより優れたものにできるだろうか? もしもクローズドな方針を続けるとしたら、どうやって多くのソフト開発者を取り込むつもりだろうか。そして最も重要なのは、これまで大きな進展もないのに、法人市場への足掛かりをどうやってつかむつもりなのかということだ。

 皆さんの考えていることは分かっている。Appleは開発者に優しくする気はないし、コンシューマー市場に満足している。その上Appleはハードウェア企業だ。

 その主張は受け入れられる。だが、ユーザーが実際に操作しているのはソフトであって、コンピュータは机の上でほこりをかぶっているのだという事実を考えてほしい。Windows 7がAppleにとって実際に問題になり得るということは、明らかになってきていると思う。わたしの見解では、企業はWindows 7を導入する理由をもっと見つけるだろう。そうした企業の社員がWindows 7を使い始め、同OSに満足するだろう。また、新しいPCを購入するとなれば、自宅用に購入する次のPCにインストールするのは、仕事で使い慣れているOS――Windows 7――ということになる。

 その間、Apple幹部はWindows 7に勝って売り上げを拡大する方法を探さざるを得なくなる。両社のOSを使った経験から言うと、それは容易なことではない。

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