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音声つぶやきをTwitterに投稿 「しゃべったー」を流行語で試してみた乙女が行くぜ

» 2009年11月27日 19時01分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
photo しゃべった−

 リアルつぶやきをTwitterに投稿――音声を録音するとそのまま書き起こし、Twitterに投稿できる「しゃべったー」というiPhoneアプリを、音声認識技術開発などを手掛けるカタログが開発した。Twitterに投稿された2000万件以上のつぶやきを辞書に活用。「〜なう」といったTwitter独特の表現や、口語や流行語にも強いという。

 その性能やいかに。Twitter上の流行語や「ネット流行語大賞 2009」「ケータイ流行語大賞 2009」にランクインした言葉を使い、オフィスで実際に使って試してみた。


photo 右上の唇マークを押すと録音画面に移動

 アプリは無料でダウンロードできる。起動し、右上に表示された唇マークを押すと録音画面に移動、録音ボタンを押せば準備OKだ。

 イケメン好きな記者としては最初に試すのはやはり、ネット流行語大賞の「※ただしイケメンにかぎる」だ。ちゃんと認識できるよう声を張り、「ただしイケメンにかぎる!」と録音してみた。


photo 画面に「ただしイケメンに限る」と表示された

 突然大声を発した記者に驚いたのか同僚が数人振り返る。そんなにじっと見つめないでくれ。隣の先輩に爆笑されたのも気になるが、まずは画面を確認しよう。

 おおっ! 「ただしイケメンに限る」の文字が! “限る”が漢字になっており、※印は出なかったがちゃんと書き起こせた。



photo イケメンはともかく、シケメンに限らないでほしい

 小さい声でつぶやいた場合にはどうなるのだろうか。3段階のボリュームでしゃべってみよう。

 結果は「ただシケメンに限る」「待たさシケメンに限る」「、、、、、、キタァキタァ」。シケメン……。シケたメンズのことだろうか。そしてキタァキタァとは……。解読不能だ。

 次は「裸になってなにがわるい」だ。若干怒っているムードを醸し出しながらしゃべってみよう。「裸になってなにがわるい!」――社内2カ所くらいから吹き出した声が聞こえ、何が起きているのか不安になったらしい別部署の人まで見にきた。社内に笑顔を届けられて、記者は幸せだ。


 画面に表示されたのは「、裸になってなにがわるい」。なぜか文の初めに読点が付いてしまったが、うまく認識できた。

 ネット流行語の「どうしてこうなった」「政権交代」「バリバリ」もうまくいった。Twitter語の「ドロリッチなう」も、「なう」がきちんと平仮名で表示された。だが「ヒウィッヒヒー」でかなり苦戦し。「気に製品」「日に日に減った」などに書き起こされた。

 ケータイ流行語のほうはさらに苦戦した。「ニャッピーo(≧∀≦)o」は「ニアピン」と、「バッドトリップにスリップin the サゲ」は「バッドトリップにスリープになさげ。」と書き起こされた。言葉が特殊すぎるのかもしれない。

 長めの文章でもある程度の精度で書き起こせる。いろいろな言葉をつぶやいているうちに、自然な話し方がよく分からなくなった記者は、「普段しゃべってる感じってどんな感じですかね」とつぶやいてみたところ、「普段しゃべってる感じでどんな感じですかね」とかなり近い文が表示された。

 周囲でほかの人がしゃべっていると、音声認識が甘くなったりできないこともある。認識に失敗して思いもよらない文章が出た場合には、手動で文を編集可能。直したい部分を選べば、録音をし直したり入力による編集ができる。

 アプリにはTwitterクライアントとしての機能も搭載されており、タイムラインを確認できるほか、つぶやきを転載する「ReTweet」、ほかのユーザーのつぶやきに返信する「Reply」、ユーザー同士が直接メッセージをやりとりする「ダイレクトメッセージ」も利用できる。

 あえて難点を挙げるとすれば、オフィスで大声でつぶやいていると不審なこと。だが飲み会や合コンなどここぞという場で使ったら盛り上がること間違いない。

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