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» 2010年04月20日 07時30分 公開

「Googleがタブレット開発」のうわさ、その意味は? (2/2)

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK
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J. Gold Associatesのジャック・ゴールド氏

 「この市場は非常に新しいため、Appleも含めてどの企業も、ほかの参入企業を阻止できるような地位を固めてはいないと思う。実験的な市場であり、ユーザーがタブレットにどんな機能を求めているか(例えば、Appleの限定されたマルチタスクではなく、真のマルチタスクなど)もまだ分からない」

 「だからAppleが覆せないほどの優位を確保したとは思っていない。Appleを軽視はしないが、同社が圧倒的優位にある市場リーダーとは信じていない。忘れないでほしいのは、Android支持者もかなりいるということだ(Apple支持者がたくさんいるのと同じように)。これは、消費者が何を買うかに影響するのではないかと思う」

 例えば、ゴールド氏は、iPadでFlashをサポートしないというAppleの戦略は、Androidタブレットに有利に働くかもしれないと指摘している。

 「現在インターネットにはFlashコンテンツが大量にある。iPadではそれを表示できない。iPadユーザーがネットで見られないコンテンツがたくさんあるということだ。AndroidとChromeはFlashをサポートしている。だから購入してすぐにFlashコンテンツを見られる。Flashコンテンツに対して『ファイアウォール』を作り出すこともない。これは消費者がAndroidを購入する理由になるだろうか? なるかもしれない」

 「だが最終的には、市場をリードするデバイスを作り出せるユーザビリティと機能がキモになるだろう。もちろん、エンドユーザーに提供されるOEMとアプリケーションのエコシステム全体も重要だ。Android Marketは急速に拡大している。Appleが考慮に入れるべきエコシステムになるはずだ」

Forrester Researchのアナリスト、チャールズ・ゴルビン氏

 ゴルビン氏は、タブレット市場は始まったばかりであり、「有利なスタート」「追いつく」という表現は当てはまらないと考えている。同氏は、Nokiaは他社よりもかなり早くスマートフォンに乗り込み、今もかなりのシェアを持っているが、次第に重要性を失っていると指摘している。同氏は、FlashがAndroidにとっていい差別化要因になるというゴールド氏の意見に賛成している。

 「AndroidとGoogleは確実に、自身をオープンWeb(Flashなど)の支持者として誇示し、開発者が好きなツールで好きなアプリを開発するのを認めることで、『専制的』と思われているAppleのアプローチに反撃するだろう。最初の戦線はそこになりそうだ」

 「『何のためのものなのか』という疑問に答えられるかどうかが、Androidタブレットだけでなく、タブレットというカテゴリー全体の成否のカギを握る。わたしの経験から言うと、残念ながら、Androidタブレットの開発者はAppleほどには成功しないだろう。それは単に、Appleには卓抜したマーケティングスキルがあり、同社の主張を積極的に事実として受け止める顧客がいるからだ」

Enderle Groupの主任アナリスト、ロブ・エンダール氏

 エンダール氏は、iPadのようなWeb中心型デバイスをAppleの方が先に発売したのは、Googleにとっては少々恥ずかしいことだと指摘する。だが同氏は、この種のデバイスが大きく盛り上がるのは4G回線がもっと普及し、関連コストがもっと安くなってからであり、GoogleとMicrosoftが一息つく暇はあるだろうと考えている。

 「しかしiPhoneはスマートフォン分野で利益を確保しており、携帯メーカー各社はGoogleが投入したような端末で、懸命にその差を縮めようとしている。だからAppleが再度Googleに完勝してもわたしは驚かない。GoogleのNexus Oneにはがっかりだ。優れた技術があっても、Googleが消費者をワクワクさせられないことを示している」

 「Microsoftも、この新しいタブレット分野でAppleと戦う上で、同様の問題を抱えている。たとえ同社が10年以上前からタブレットをやっていてもだ。Googleはあまりに薄く広がっているし、何かを完成させたがらないし、マーケティングがうまくない。これはすべて、Appleと競合するベンダーにとって良くない兆候だ」

 アナリストからそれぞれ意見を聞いたところで、あとは皆さんに考えてほしい。「Googleタブレット」はどんなものになるのか、iPadが支配する市場にどのくらい食い込めるか、皆さんはどう考えているだろうか?

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