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三社祭の宮出しを3Dで――日本初の3D生中継 ビックカメラ店頭でも放映

» 2010年04月23日 07時00分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
photo 総合司会は、アナウンサーの辻よしなりさん(後列向かって右側から4番目)、タレントの奥山佳恵さん(後列左から3番目)と番組に出演する“浅草系アーティスト”のみなさん

 神輿(みこし)の宮出しを3Dで――アミューズの子会社アミューズ エデュテインメントは5月16日に行われる東京・浅草の三社祭で日本初の3Dテレビ生中継を実施する。宮出しと宮入りの瞬間を3D生放送する。

 BSデジタル局「BS11」で放送する「3D挑戦! 三社祭生TV」は、同日午前5時から午後10時までの17時間、三社祭に密着し、3D放送を交えながら祭りの様子を伝える。総合司会は、アナウンサーの辻よしなりさんとタレントの奥山佳恵さんだ。

 神社の境内からみこしを出す宮出しと、渡御を終え、境内に戻る宮入を約5〜10分程度、3Dで生放送する。その後も1時間に5〜10分程度の3D放送コーナーを設け、東京・浅草の1日や宮出しの録画を流す予定だ。

 画面を左右に分割して収録するサイドバイサイド方式。3Dに対応していないテレビでは、画面が中央で分割され2画面になるため、3D放送に入る前には、テロップの表示など告知を行う。3D技術や仕組みについて解説するコーナーも設けるという。

 20年以上、3D関連技術の研究をしてきたNHKメディアテクノロジーが技術協力。3台の3Dカメラと、3D中継車を利用する予定だ。

 特別協賛は、4月23日に3Dビエラを発売するパナソニック。番組中は3Dで同社のCMを流す。同社が協力し、浅草の「アミューズ ミュージアム」に3Dビエラを設置。全国のビックカメラ店頭の実機でも番組を放映する予定だ。

 パナソニックの酒本俊雄主事は、「コンテンツとハードは両輪。3Dテレビだけあってもコンテンツがなければ普及しない。コンテンツ制作者と一体になって普及を目指す必要がある」とし、今回の取り組みを通して3Dテレビの認知度向上を目指すとしている。

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