米Facebookが位置情報を利用するソーシャルサービスの米Hot Potatoを買収した。Hot Potatoが8月20日(現地時間)、公式ブログで明らかにした。Hot Potatoの従業員はFacebookに参加して新たなサービスの開発に従事し、サービスは約1カ月後に閉鎖される。買収総額などの詳細は公開していない。
Hot Potatoは2009年11月創業のニューヨークに拠点を置く非公開企業。米foursquareのような「チェックイン」機能を持つロケーションベースのソーシャルサービスを提供している。ユーザーはコンサートやサッカーの試合などのイベントでメッセージを発信することで、同じイベントに参加しているユーザーとリアルタイムに交流できる。放映中のテレビ番組などをテーマにすることも可能。iPhoneアプリから投稿でき、投稿はFacebookに保存したり、Twitterに転送できる。
同サービスのiPhoneアプリは、既に米AppleのApp Storeから削除されている。サイトでは新規ユーザー登録の受け付けはしておらず、既存ユーザーに対してサービス上のユーザーデータのダウンロード方法を説明するページを設置した。アカウント情報を含むユーザーデータをFacebookに移行することはないとしている。
Facebookは8月18日に、モバイル位置情報サービス「Facebook Places」を立ち上げた。チェックインすることでユーザーが自分の居場所や誰と一緒にいるかなどをリアルタイムで表明できるサービスだ。FacebookはHot Potatoの技術をPlacesサービスに統合するものとみられる。
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