米Hewlett-Packard(HP)は1月25日(現地時間)、大企業や政府機関向けの幾つかのクラウドサービス製品を発表した。いずれの製品も、顧客が短時間で安全なクラウドサービスを導入できるようにすることを目的としている。
「HP Hybrid Delivery」はHPのデータセンターで運営するパブリッククラウドと顧客側に構築するプライベートクラウドをハイブリッドで利用できるサービス。このサービスは、パブリッククラウドサービスの「Enterprise Cloud Services-Compute」と、ハイブリッド環境の構築をサポートする「HP Hybrid Delivery Strategy Service」、ワークロード分析サービス「HP Hybrid Delivery Workload Analysis Service」で構成される。
Hybrid Deliveryの構成要素でもあるEnterprise Cloud Services-Computeは、HPのデータセンターで運営する“サービスとしてのプライベートクラウド”。データセンターのサーバ、ストレージ、ネットワーク、セキュリティ機能を提供する。
「HP CloudSystem」は、プライベートクラウドを構築するためのハードウェア、ソフトウェア、サービスを統合した製品。同社のデータセンター向け統合インフラ「HP BladeSystem Matrix」、「HP 3PAR Utility Storage」、クラウド構築自動化ソフト「HP Cloud Service Automation」、自動プロビジョニング機能「HP Cloud Maps」などで構成されており、企業は“数分で”クラウドサービスを立ち上げ、稼働させることができるとしている。
Enterprise Cloud Services-ComputeおよびCloudSystemは、北米とEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域で2月に、日本を含むそのほかの地域では今夏に提供を開始する。Enterprise Cloud Services-Computeの料金はサブスクリプションベースになる見込みだ。
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