ヘッドフォンをして街を歩けば、誰かのツイートが音声で聴こえてくる――そんなiPhoneアプリ「WalkON」が、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のイベント「SFC Open Research Forum 2012」(11月22〜23日、東京ミッドタウン)で展示されていた。
位置情報付きで公開されたTwitterやFacebookの投稿をマップ上にプロットし、ユーザーがその近くを通ると合成音声で投稿内容を読み上げるというアプリ。音声がセットされている地点はマップ上で確認できるため、街中の“つぶやき”をたどって散歩するといった楽しみ方が可能だ。
開発に携わった環境情報学部2年の宮坂航亮さんによると、「普通の地図は目的地に向かって歩くためのツールにすぎず、面白くない」という思いから構想がスタート。街や建物に関する誰かのツイートを音声で読み上げることで「寄り道をする楽しみや、新たな出会いを提供する」としている。
合成音声には、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した「任意話者音声合成技術」を採用。通常の音声合成技術と比べて短時間で録音でき、リアルな音声を実現しているという。アプリは現在開発中のため、リリース日などは未定。
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