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» 2020年02月17日 07時00分 公開

マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!:「大手と同じことをやっても勝てない」 サイバーエージェント傘下のプロレス団体社長に学ぶ、ベンチャーの戦い方 (4/4)

[マスクド・アナライズ,ITmedia]
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マスクド:私もTwitterをきっかけに仕事をいただくことがあるので、よく分かります。高木社長はmixiやTwitterをはじめ、経営者としてITツールを使いこなしている印象です。

高木:昔はパソコン通信を利用して、会場に来てくれた人の感想を読んだりしていました。今はTwitterのエゴサーチもよくやります。子どものころからゲームが好きで、パソコン通信を始めたのも、ゲームのためにPCを買ったことがきっかけでした。今でも新しいデジタルガジェットが出ると、つい買ってしまいます。

マスクド:男色ディーノ選手やケニー・オメガ選手など、ゲーム好きなレスラーは多いですね。経営全般について、他に意識されていることはありますか。

高木:普通の企業経営者と同じことしかしてませんよ。きちんと税金を払うとか、当たり前にやるべきことをできるかどうかでしょう。昔のプロレス団体がつぶれる理由のほとんどは税金関係でしたし、そこはきちんと管理しています。

マスクド:今後、サイバーエージェントとの協業やシナジーについて、どのような展開をお考えですか?

高木:まずは動画配信サービス「DDT UNIVERSE」の有料会員を増やします。興行というのは良くない表現かもしれませんが、プロレスは水物です。良い時も悪い時もあって、どう改善していいか分からないこともあるので、安定した収益を得られる動画配信に力を入れたいなと。プロレス自体の間口を広めることも大事で、今は「AbemaTV」で月1回ほど興行を無料配信しています。

 テストケースとして、チケットを無料にしてグッズ販売で収益を得る無料興行もやりました。プロレスはすごく画面映えするので、YouTubeやTwitterなどでも認知を広めながら、6月のさいたまスーパーアリーナ大会で満員となる1万人以上の集客を目指したいです。

取材後記:「経営者のあるべき姿」を見た

 取材で印象に残ったのは、「当たり前のことをきちんとやる」「関係者とのコミュニケーションをしっかりとる」という、高木社長の愚直な態度だった。

 プロレス業界では歴史や伝統がある団体でも経営難がささやかれ、実際に解散した団体も少なくない。ベンチャー企業とプロレス団体は、業界は違えど生き残るのが難しい世界だ。ベンチャーとしての戦い方を知り尽くした高木三四郎大社長の取り組みは、IT業界で働くわれわれにも見習うべき点があるだろう。

著者からのお知らせ

2019年8月27日に初の著作「未来IT図解 これからのデータサイエンスビジネス」が発売されました。「今さらデータサイエンスの本?」ではなく「今だからこそデータサイエンスの本」です。新しい技術への向き合い方やあるべき働き方など、さまざまな示唆やヒントが詰まった一冊になりました。ITmediaでも連載している松本健太郎さんとの共著となります。


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