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デジタル庁発足 公式サイトにITエンジニアから反応続々「シンプル」「重い」「ロゴが丁寧」「苦労が見える」(2/2 ページ)

» 2021年09月01日 21時00分 公開
[井上輝一ITmedia]
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 同日午後3時ごろには、サイトへ一時つながりにくくなる場面も。見た目のシンプルさと比べて「サイトが重い作りなのか」と疑問視する声もあった。この際のエラー画面から、統合開発環境「IntelliJ IDEA」などの日本展開を手掛けるサムライズム(東京都豊島区)の山本裕介さんは、同サイトのSSL通信について「証明書はLet's Encrypt。CDNは挟んでないのかな?」と指摘している。

記事のtitle要素が全部同じ しかし指摘から即修正

 SEO(検索エンジン最適化)を専門とする辻正浩さんは「記事のtitle要素が全部『デジタル庁』になっている」と指摘。記事を開いた際に、どの記事を開いてもブラウザに表示されるタイトル名が「デジタル庁」になってしまう仕様だった。

 通常、この場合は各記事を検索してもページタイトルとしてはtitle要素に設定された「デジタル庁」が表示されてしまうが、米Googleが8月に行った“勝手に検索結果のタイトルを変える仕様”により、検索結果については各記事内容を反映したタイトルが表示されるようになっていた。

 title要素などがまともに設定されていないことについて、辻さんは「検索はSNSで分かりづらいだけではなく、アクセシビリティの観点でもアウトなのでは」と、アクセシビリティを重視するとしていたデジタル庁の対応に疑問を呈していた。

 しかし、午後1時ごろまでにtitle要素などが各記事に設定されたのを辻さんが確認(編集部でも午後8時までに確認)。辻さんの最初の指摘は午前11時39分であったことから、担当者は1時間程度で対応を行ったとみられる。

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