ザ・ビートルズの「ホワイトアルバム」に収録されている『The Continuing Story of Bungalow Bill』のイントロのスパニッシュギターは、メロトロンの音源をそのまま収録したものだ。
この音源では、最下部の「G」の鍵盤にあのフレーズが割り当てられている。このようなフレーズサンプリング系の音源は、常に波形の先頭から再生されなければならないのはご理解いただけるだろう。
YouTubeの『Paul McCartney demonstrates the mellotron』という動画ではポール・マッカートニー自らメロトロンを使いボサノヴァのフレーズ音源を披露している。この動画に映っているモデルは、レコード会社であるEMIのバッジがついている。一時期、EMIでライセンス生産していたモデルがあるそうなのだが、その個体なのだろうか。
次の動画は、鍵盤を離した瞬間にテープがスプリングで戻る際の様子を撮影したものだ。プラスチックのフニャフニャした間仕切りが各テープの間に設けられているので絡まることはないが、巻き戻しは決して高速ではないことが見て取れる。スプリングの張力を強くすればもっと高速に巻き戻せるのかもしれないが、そうするとテープに負荷がかかり、切れてしまうかもしれない。
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