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大胆なマウント変更で躍進 キヤノン、一眼レフの歴史荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)

» 2022年03月21日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 AFは賢くて速いし、めちゃ暗くてもAFが効くし、ボディ内手ブレ補正は強力だし、操作はEOSらしい使いやすさだし、レスポンスもいいしで、2年前のアレは何だったの? というくらいいきなり2ランク以上レベルアップした感じで登場したのだ。

EOS R5。これぞミラーレス一眼、というすぐれたカメラなのだった。
EOS R5で撮影した猫。動物瞳AFもすばやくぴしっと合ってくれるし、写りもすばらしい。2020年8月

 長年、カメラを作り続けてきた実績と、最新のデジタル技術と独自開発のCMOSセンサーがとうとう融合したという感がある。

 本気のキヤノンすげぇ。コロナ禍がかぶってこなければもっと生産できただろうし、もっと話題になったかと思う。

 同時に、RFレンズも一眼レフ時代の常識にとらわれないラインアップを揃え、次世代のデジタル一眼を作っていくという意欲を感じたのだ。

まさかの伸びる超望遠レンズは斬新だった

 さて気になるのはその先。

 1つはAPS-Cサイズのミラーレス一眼をどうするか。

 EOS MのEF-Mマウントと、EOS RのRFマウントと、ミラーレス一眼だけで2つのマウントを持ってるのはキヤノンだけであり、今後も2つのマウントを維持していくのか、RFマウントに統一していくのかは気になるところだ。個人的にはいつかRFマウントのEOS Kiss Rが出ても不思議はない(センサーはAPS-Cサイズかもしれない)なと思ってる。

 個人的には、EOS R5/R6の技術を継承した小型軽量機が欲しいなと思うのだけど、さてどうなるか。

 もう1つは必ず出るであろうフラッグシップ機はどうなるか。EOS R3を超えるカメラだと思うとわくわくする。

 「EOS R1」じゃないかと言われているけど、1989年からずっと継続している「EOS-1」というブランドをここで捨てるとは思えないので、「EOS-1 R」になるんじゃないかなと個人的に予想してるのだけど(EOS M KissではなくEOS Kiss Mだったように)どうなんだろう。

 かくして、EOS35周年おめでとうございます。

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