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「科特隊」コスのスタッフも SaaS企業のオフラインイベント“あの手この手”第31回 Japan IT Week 春

» 2022年04月06日 17時20分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 市場の拡大が続くSaaS業界。4月6日から8日にかけて東京ビッグサイトで開催しているIT展示会「第31回 Japan IT Week 春」にも多数のSaaSベンダーが参加し、それぞれの展示を披露した。中には、ブースを個性的に彩り、展示を目立たせる企業もあった。

 昨今はオンラインイベントが主流になりつつあるが、各社はその中でもオフラインイベントに参加する意味を見いだしているようだ。そこで本記事では同イベントの中でもユニークな展示をしていたSaaS企業に取材。オフラインイベントに力を入れる背景を聞いた。

「お菓子つかみ取り」が目を引くシャノン

photo つかみ取り用のお菓子

 マーケティング支援ツールを提供するシャノンは、ブース内にお菓子の掴み取りコーナーを設置。掴んだお菓子は持ち帰り可能としていた。ただし感染対策として、お菓子をつかむときは手袋をするか、マジックアームを使う必要がある。

 展示の背景については「オフラインでしか味わえないワイワイ感を演出したかった」と説明。同社は今回のイベント参加に合わせ、自社のオンラインイベントを併催しており、第31回 Japan IT Week 春ではオフラインでしかできない体験を提供したかったという。

まるでテーマパークなサイボウズ

 ノーコード開発ツール「kintone」などを提供するサイボウズは、プラモデルのランナーのような装飾を設置し、ブースをテーマパークのような装いにしていた。

 サイボウズは展示の背景について「オンラインではできない『これまで関心がなかった人が、偶然サイボウズを見つける』機会を提供したかった」と説明。2021年にテレビコマーシャルを放送したこともあり「名前は知っているけどサービスの内容はよく知らない」層にアピールする目的があったとしている。

HENNGEのスタッフは「科学特捜隊」に

photo 科学特捜隊の衣装を着たスタッフ

 SaaS管理サービスを提供するHENNGEのブースでは、一部のスタッフが「ウルトラマン」の防衛チーム「科学特捜隊」の衣装を着用。「ダダ」や「カネゴン」など、宇宙人や怪獣のパネルも設置していた。4月4日からウルトラマンが登場するテレビコマーシャルを放送していることもあり、雰囲気を合わせたという。

photo 「ダダ」のパネル

 展示の背景については、イベント参加者の“オンライン疲れ”を想定したと説明。ウェビナー開催後にメールが大量に届いたり、視聴したいウェビナーがあるのにスケジュールが合わなかったりというストレスを避け、オフラインで情報収集する人にもアピールするという。

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