筆者の場合、単独か夫婦で乗ることがほとんどです。たまに、大人になった長女が加わり3人で出かけますが、居住スペース的にはまったく不自由は感じません。まあ、当然でしょう。長女がはじめて後席に乗ったときは「ひろーい」と感激しておりました。そして、荷物もたくさん積めます。
ただ、実家の母親を後席に乗せたときは、「乗り降りが不便」と不満を漏らしていました。彼女は、トヨタのセダンやSUVの後席経験が豊富です。一般的なセダンやSUVと比較すると、天井高やドア形状などの関係から、狭い場所での乗り降りは身体的にハンディがある老人にはきついのかもしれません。ちなみに、乗り心地は固めです。そのあたりも母親の不興を買ったようです。
室内の静粛性については、正直なところ諸手を挙げて「静か!」とはいえません。筆者の場合、比較対象が前車のメルセデス・ベンツC250なので、とても狭い範囲での比較感想ですが、500〜600万円台のクルマとしては、もう少しなんとかならないものかとは思います。
おそらく、計測器による音量レベルの数値比較では大きな違いはないのかもしれませんが、ドライバーの耳に入るロードノイズや風切り音の周波数部分のコントロールが洗練されていないのでしょう。
同じ音量でも周波数特性により、人間の感じ方は大きく異なります。メルセデス・ベンツは長いクルマづくりの歴史の中で、そのあたりの知見が蓄積されているのではないかとにらんでいます。
Model 3のカーナビによる道案内には、失望させられることが多々あります。もしかしたらアップデートのたびに改善されているのかもしれませんが、少なくとも筆者の感覚では、納車から半年が経過した今でもクレバーになったように感じられません。
こんなことがありました。横浜の自宅を出る際、目的地を箱根の大観山展望台に設定しました。カーナビは、東名高速道路と小田原厚木道路からターンパイク箱根を経由して大観山展望台に到着するルートを示していました。そこまではよかったのです。
右折するとターンパイクの料金所に行ける交差点で、なぜか直進を指示します。おっと、これは例によってマヌケぶりを発揮してるなあ、と思いながら、どうなるのか見届けてやろうと思い、指示通り直進することにしました。本連載のネタになりますから(笑)。
そして、海岸沿いの国道135号線を指示されたかと思うと、何にもないところで、唐突にUターンしろというではありませんか。ご丁寧に「今、Uターンしてください」と音声で知らせてくれます。そもそも車線分離ポールが設置されているのでUターンなど無理です。
ナビをよく見るとUターンさせ、西湘バイパスに入り早川インターチェンジ経由でターンパイクに向かわせようとしているようです。あまりに謎すぎて妻と大笑いしてしまいました。
結局、Uターンなど危なくてできないので、そのまま直進し湯河原経由で大観山展望台に向かいました。けがの功名で海岸沿いのロードサイドの売店で美味しいミカンや魚の干物を買うことができたので結果オーライということにしましょう。
ちなみに、見知らぬ目的地に向かうときは、スマホのアプリでヤフーカーナビも併用しています。ヤフーカーナビの方がはるかに信用できます。
Model 3にまつわる小ネタ集は以上です。筆者自身、執筆していて楽しかったので、この企画は定期的に実施することにします。では、次回をお楽しみに!
音楽制作業の傍らライターとしても活動。クラシックジャンルを中心に、多数のアルバム制作に携わる。Pure Sound Dogレコード主宰。ライターとしては、講談社、KADOKAWA、ソフトバンククリエイティブなどから多数の著書を上梓している。また、鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」「Alina String Ensemble」などの開発者。音楽趣味はプログレ。Twitter ID: @yamasakiTesla
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