リモートワークが普及する中で、多くの企業が導入したのが在宅手当だ。しかし、非課税の交通費手当とは違い、在宅手当には多くの税金がかかり、実質的な効果がかなり小さくなることは、意外と知られていない。
「在宅手当は報酬扱いになる。例えば5000円支給すると、そのうち1500〜2000円は税金として取られてしまう。さらに会社側も14〜15%くらい、社会保険料の支払いが増えてしまう」。リモートワーク支援プラットフォーム「リモートHQ」を提供するHQ(東京都新宿区)の坂本祥二社長は話す。
自宅で働く環境を整えたり、光熱費などを補助したりするための仕組みである在宅手当。ところがその半分近くは税金や社会保険料に消えてしまうわけだ。さらに、在宅手当のほとんどは用途が自由となっており、本来仕事のための環境改善に使われるべきところ、仕事とは関係ない用途に使われてしまう傾向もある。
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