今年登場予定とされる製品のなかで注目を集めているのが、パナソニックが昨年11月に発表した「自動計量IH炊飯器」だ。本体には無洗米13.3合分と水600mlが予めセットでき、スマートフォンアプリから操作すると、お米と水が自動的に計量されて内釜に入って自動で炊飯できる仕組み。自動計量と遠隔炊飯機能を搭載する業界初製品だ。
パナソニックはこの自動計量IH炊飯器の利用者を、先行体験プログラム「Future Star Program」で数量限定で募集した。すでに応募受付期間は終了しており、2月下旬から当選者への提供が始まるという。
日本国内の炊飯器市場は年間出荷台数約560万台で横ばいが続いているが、世界市場では大きく伸びると予想されている。グローバルインフォメーションの調査によると、世界の炊飯器市場規模は、21年が約36億ドルだったが、27年には約53億ドルに伸びるとされている。これは23年以降、東アジア市場を中心に炊飯器市場の需要が高まるためだ。
炊飯器は日本メーカーのお家芸ともいえる製品だが、すでに海外メーカーの品質も上がっており、低価格市場中心に海外メーカーの存在感が大きくなってきている。炊飯器市場は日本を含む東アジアを中心に、今後グローバルで多くの注目を集めることになりそうだ。
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