2つ目の特徴はコネクト機能だ。Slackはワークスペースごとにアカウントを発行する形式を取っているため、所属するワークスペースの数だけアカウントが必要になる。アプリ上では簡単にワークスペースを切り替えられるUIが提供されているため、アカウントがワークスペースごとに必要であることはそこまで不便ではないものの、ワークスペースが増えてくると管理が非常に煩雑になっているという問題を抱えていた。
そこで登場したのコネクト機能である。異なるワークスペースの中のチャンネル同士を接続し、安全に組織外のユーザーともコミュニケーションが取れるようになっている。別のワークスペースと接続する際には管理者の承認が必要になるため、情報システム部門の方でのコントロールも可能だ。この機能により、社内はもとより社外とのコミュニケーションもSlack上で完結することが可能になった。
3つ目の特徴は豊富な外部連携アプリだ。Slack Appディレクトリには2400以上のアプリが用意されており、Zoom(ビデオ会議)やGoogleカレンダー、Salesforce、Dropboxなどのあらゆる業務アプリケーションとの連携が可能である。これにより、あらゆる通知をSlackに集約することが可能になり、コミュニケーションはもとよりあらゆる業務の起点がSlackとなる。
エラー発生や期限超過、承認依頼などの見逃してはいけないさまざまな通知を受け取るだけでなく、Slack側から案件を立ち上げたり、情報を検索したり、承認処理をすることまで可能なものもある。Slackが浸透した組織ではメールは頻繁にチェックしない傾向があり、Slackにあらゆるものを集約することが業務のスピードアップや効率化の観点でも合理的なのだ。
単なるチャットツールの枠を超えて、業務上必要なコミュニケーションや通知を集約できるツールに進化したSlackは、一度導入してしまうと最も解約することができないツールのひとつになっている。
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