「オールドコンデジ」と一口で言うけど、何をもってオールドとするのか。
じゃっかん調査した結果、ゼロ年代(2000年代)に出た、CCDを使ったコンパクトデジカメとしたい。
あまり新しいと画質が良すぎて面白くないからね。古いカメラならではの、今のきれいに撮れすぎて面白くないスマートフォンとは違うテイストが良いのだ。
今から13年以上前なのでモニターが小さいとかAFが遅いとかあるけど、あの当時ならではのデザインの個性もあって、“平成レトロ”に通じるものがあるかもしれない。
しかも、そこまで古いと中古でもメルカリでもヤフオクでも安いのだ。人気モデルじゃなければ数千円で買えるんじゃないかな。
オールドというくらいなので古ければ古いほど作りや写りにレトロ感があるのだが、何しろデジタル機器であるから古いほど厄介な問題が出てくる。仮にセンサーも電子回路もスイッチ類も壊れてないと仮定して(実は今回通電はするけどまともに写らないカメラがいくつかあった)、その上で注意すべきは2つ。
それは「メディア」と「バッテリー」だ。
今でこそコンパクトデジカメのメディアはSDメモリーカード(あるいはmicroSDカード)に統一されているが、昔は違った。
SDカードに落ち着くまで紆余曲折があったのだ。
ゼロ年代のコンパクトデジカメには大まかにいって4種類のメディアが乱立してたのである。
1つは富士フイルムとオリンパスの「スマートメディア」陣営(スマートメディア搭載カメラはゼロ年代早々に終わったのでスルーさせてください)が2002年に発売した「xDピクチャーカード」。採用したのはこの2社だけだったが(当時から、ちょっとこれはムチャだと思ったものである)、08〜09年まで使われていたため、オールドコンデジを語る際には避けて通れない。
もう1つはソニーのメモリースティック。デジカメではソニーのサイバーショットだけが採用しており、のちにより小型化した「メモリースティック Duo」に移行した。
サイバーショットものちにメモリースティックDuoとSDカードの兼用スロットとなることで事実上SDカード陣営に入るが、それは2010年以降のことだ。
今の主流であるSDカードは02年が最初。その後CFカードを採用していた陣営を中心にSDカードに切り替えていったのである。
ってことは、SDカード対応のオールドデジカメを選べば一番困らないな、と思うだろう。それは正しい。しかし、SDカードも時代によって規格が追加されていったので、ものによってはオールドデジカメでは使えないのだ。
当初のSDカードは最大2GBという制限があり、06年に新たに32GBまで対応するSDHCという規格が現れ、さらに32Gより大きな容量に対応したSDXCカードも出てきた。
見た目はどれも同じだが、SDHCに対応したコンパクトデジカメが登場するのはゼロ年代も後半なので、オールドコンデジでは大容量のSDカードが使えないのが普通なのだ。ゼロ年代の後半になるとSDHCカードに対応したカメラも出てくるが、2GB以下のカードにしておくのが賢明だ。2GBならまだ手に入るかと思う。
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