さらにエコバックスの発表によると、日本市場で売れているロボット掃除機の価格帯構成比は年々変化しており、8万5000円以上の高価格帯や、12万5000円以上の超高価格帯のニーズが増加。両価格帯を合計した市場構成比は、18年時点で27.9%しかなかったのに対して、22年は49.9%と約半分まで高まっている。これに伴って、エコバックスでも「DEEBOT X1 OMNI」のようなフラグシップモデルの販売構成比が伸びているという。
エコバックスの調査による、日本のロボット掃除機市場の価格帯別推移。高価格帯と超高価格帯を合計した市場構成比は、18年から22年で大きく伸びた(23年5月開催の「DEEBOT T20 OMNI」発表会にて筆者撮影)実際に量販店の人気ランキングを見てみると、価格.comのロボット掃除機注目ランキング、またヨドバシ.comの人気順表示の両方で「DEEBOT X1 OMNI」が2位に入っていた(5月14日時点)。
エコバックスのフラグシップモデル「DEEBOT X1 OMNI」が、発売時より5万円以上値下がりしたという理由もあるが2位と、同価格帯のルンバを抑えて大健闘を見せている(出典:価格.com、ロボット掃除機 注目ランキング)これまで中国メーカーのロボット掃除機は、低価格モデルがコストパフォーマンスの高さで支持され、台数シェアを伸ばしていた。しかし、10万円を超える高価格モデルが売れ始めたことで、これまで以上に存在感を示し始めたというわけだ。
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