ロボット掃除機市場で、中国勢の注目が一気に集まった最大の理由が、機能面での先進性にある。例えば前面カメラを搭載することで障害物を認識して避ける機能、吸引掃除と同時に拭き掃除を行う機能は、どちらもルンバよりも先に中国メーカーのロボット掃除機が実現している。
また水拭きしたモップを自動洗浄できる機能は、中国のナーワルが20年に発表。すでにエコバックスやロボロックなど、中国メーカーの多くが対応しているが、ルンバは未対応だ。
アイロボットは22年2月に前面カメラを搭載して障害物が避けられる「ルンバ j7/j7+」(実勢価格9万9800円/12万9800円)を発売。さらに11月には床拭きが同時にできるロボット「ルンバ コンボ j7/j7+」(実勢価格15万9800円、写真)を発売したエコバックスの最新モデル「DEEBOT T20 OMNI」は、X1シリーズに次ぐ準フラグシップモデル。X1では対応していなかったモップのリフトアップ機能を搭載し、水拭き掃除をするときにカーペットを濡らす心配がなくなった。
このモップをリフトアップする機能は、22年11月発売の「ルンバ コンボ j7+」の「パッドリフティングシステム」に対抗するものだといえる。このような対応力、開発スピードの速さが、中国メーカーの強さだ。
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