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生成画像で知財トラブルあればアドビが補償 画像生成AI「Adobe Firefly」にエンタープライズ版

» 2023年06月09日 22時00分 公開
[ITmedia]

 米Adobeは6月8日(現地時間)、画像生成AI「Adobe Firefly」のエンタープライズ版を2023年下半期に提供すると発表した。「Creative Cloud」「Adobe Express」に加え、CMSソリューション「Adobe Experience Mnager」に、商用利用できる画像生成、編集機能を提供するという。

 Adobe Fireflyは、Adobe Stockにアップロードされた数億枚の画像(許諾取得済み)、オープンライセンスコンテンツ、著作権が失効したパブリックドメインコンテンツでトレーニングしている。他のクリエイターやブランドの知的財産(IP)をもとにしたコンテンツを生成しないことを保証している。コンテンツクレデンシャルに対応しており、生成された画像には来歴データが埋め込まれる。

 また、今後企業が保有するブランド資産でAdobe Fireflyをカスタムトレーニングすることができるという。APIを使ってブランド独自のスタイルやブランド言語でコンテンツを生成し、業務の自動化を進めるとしている。

 Adobe Fireflyは、安全に商業利用できるように設計されており、Fireflyで生成した画像でアドビから知的財産(IP)の補償を受けることができるという。すでに、電通、IBM、Mattelなど数百社の企業が、Adobe Fireflyを活用した効率化の促進とコンテンツサプライチェーンの加速に取り組んでいるとしている。

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