先週のアクセス上位には、Twitter(X)関連の記事が多く入った。1週間ほどで急速に「X」に変わっていったTwitter。15年以上培ったブランドを、ためらいなく捨てるイーロン・マスク氏の破壊力に、世界が騒然としている。
Twitterを象徴していた「青い鳥」もリストラされ、アプリアイコンは「X」の文字に変わった。ただ、この移行はあまり計画的には行われていないようで、「Twitter」の文字や青い鳥は、いろんなところに残っている。
例えば、アプリストアに載っているアプリ名はまだ「Twitter」だ。Xのロゴアイコンの隣に「Twitter」の文字が並んでおり、Twitterというサービス名の「簡単には死なないぞ」という執念を感じさせる。
アプリ画面からはほぼ消えてしまった青い鳥だが、ヘルプセンターで元気にしていた。「Xヘルプセンター」のトップページに、大きな青い鳥が羽ばたいているのだ。ヘルプセンター内では、サービス名もまだ「Twitter」のままだ。
Twitterは時間をかけて確立したブランドであり、文化だった。「鳥のさえずり」という意味の英語「tweet」からサービス名とロゴができ、英語でも日本語でも、“つぶやきを投稿する”意味で「ツイートする」が一般化。辞書にも載る単語になった。
10年以上かけて培われた文化をいとも簡単に破壊していくイーロン・マスク氏。常人にはできない行為に驚くばかりだが、その先に何があるのかも、常人には想像できない。1年後、5年後に「あのときXに変えておいて良かった」と思える未来は来るのだろうか……。
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