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無理に画素数を上げないという選択──定番防水タフネスデジカメに待望の後継機「TG-7」荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)

» 2023年11月03日 07時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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複数枚撮って合成する手持ち夜景モードで夜の公園を。夜らしい暗部がぐっと締まった写りになった(25mm相当 1/30秒 F2.0 ISO2000)

 ISO感度は最高がISO5000で拡張ISO感度でISO12800まで上げられる。ただ、1/2.33型のセンサーなのでそこまで高感度には強くない。

 シーンモードの「動きのあるものを撮る」でシャッタースピードを上げたら、ISO5000まで上がったので高感度画質の参考に。

カメラバッグのストラップで遊んでいるキジトラの子猫。じっとしてないので「動きのあるものを撮る」モードで撮影した(54mm相当 1/500秒 F3.3 ISO5000)

 画像処理エンジンが新しくなったり、充電やデータ転送に使うUSB端子がUSB Type-Cになったものの、基本的には前モデルのマイナーチェンジ版と思っていいかと思う。

 単純に、広角で見栄えのする写真が欲しいなら、イマドキのハイエンドスマートフォンの方が派手だし、過酷な環境で動画を撮るなら、GoProを代表とするウェアラブルなアウトドアカメラがある。

 でも海でも山でも砂漠でも寒冷地でも持って行けて頑丈でいつでも写真で、それも位置情報や標高付で写真を記録できるカメラといえば、やはりTGシリーズが定番であり、フィールドワークには欠かせない。最新モデルがちゃんと登場したのは喜ばしいことだ。

 工事記録用のモードも持っており、そちら方面でのニーズもあるだろう。

 実は、久しぶりにデジタル一眼でもスマートフォンでもない、昔ながらコンパクトデジカメで撮ってみたのだが、写りに不自然さもなく、ディテールもそれなりに撮れてて感心したのである。もちろんデジタル一眼には及ばないけど、無理に画素数を上げないのも良い結果を生んでるのだろうなと思う。

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