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気になるテスラの「電気代」「整備費」 丸2年乗ったモデル3オーナーの、ランニングコストの総額は?走るガジェット「Tesla」に乗ってます(4/4 ページ)

» 2023年12月24日 13時30分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]
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12月に発表された「200万台リコール」の中身

 安全に関連する話ですが、2023年12月初頭、Teslaは米国で約200万台のリコールを届け出ました。内容は、オートパイロットの誤用防止対策です。オートパイロットは、ドライバーによる常時監視が必要な運転支援機能です。しかし、機能を過信、あるいはコンプライアンス無視から事故を起こす事例があり、そこを問題視した規制当局の指導によるものです。

 オートパイロットは、ハンドルへの入力を一定時間感知しない状態が続くとスクリーンや音で警告を発し、最終的には自動解除され停止に至ります。自動解除された後は、パーキングモードに入れない限り、再度、作動させることはできません。

 規制側は、この警告や自動解除後の機能制限の内容が不十分であるがゆえに誤用や過信が発生すると断じたようです。決して、オートパイロットの運転支援機能そのものの問題を指摘したわけではありません。これを受けて、TeslaはOTAによるリコール対応を実施するとしています。

 今回のリコールでの主な変更点は、次の通りです。1つは、警告の表示位置を視認しやすい位置に移動することでドライバーに注意喚起を促します。

 加えて、コンプライアンス意識の低いドライバーに向けた対策として、オートパイロットの強制解除を連続的に受けた場合、オートパイロットの使用を一定期間制限する仕組みを導入する、としています。この原稿を執筆している時点では、このリコールは日本では適用されません。

トルクセンサー式なので、ハンドルに手を添えているだけでは入力を感知しない。最初は、画面下部にアラートが表示されるだけだが、時間経過と共に警告が派手になる

 現行のオートパイロットの強制解除がどのようなものであるかは、上の動画でご確認ください。筆者であれば、これだけの警告を受けたら、以後、同じ轍を踏みたくないと思うのですが、これでも不十分ということは、ことオートパイロットの利用については、危機意識が低い人が一定数いるということでしょうか。

著者プロフィール

山崎潤一郎

音楽制作業の傍らライターとしても活動。クラシックジャンルを中心に、多数のアルバム制作に携わる。Pure Sound Dogレコード主宰。ライターとしては、講談社、KADOKAWA、ソフトバンククリエイティブなどから多数の著書を上梓している。また、鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」「Alina String Ensemble」などの開発者。音楽趣味はプログレ。Twitter ID: @yamasakiTesla


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