春だ。先週末は都内で桜が満開だった。筆者も浮かれた気分で桜の写真を撮りまくった。4月から環境が変わった人も多いと思うが、季節の変わり目、体調を崩しやすい時期なので、気を張りすぎずに桜を見ながらゆったりとした気持ちでいてほしいなと思う。
さて先週のアクセス上位の記事について。トップテン圏外だったが、フォームに入力した文字数を瞬時に数えてくれる老舗サービス「【文字数カウント】」が閉鎖されたという記事が注目を集めた。Googleで「文字数」などと検索すると長年トップに表示されており、筆者も愛用していた。
このサービスをホスティングしていたのは「ODNホームページサービス」だ。ODNは1997年に日本テレコム(当時)が運営を開始したISP。その後ソフトバンクグループに移り、ブランドが維持されてきた。
1999年当時の「インターネットマガジン」5月号(インプレスR&D刊)の資料を見ると、ODNはISP人気第1位だった(PDF)だ。料金やスピード、サポートなどのバランスが良く、評価が高かったようだ。
この資料は47ページにわたる詳細なもので、歴史を振り返ることができて楽しい。当時のネット接続はダイヤルアップが基本だったこと、個人Webサイトの人気機能は「アクセスカウンター」「メール送信フォーム」「掲示板」だったこと、などがなつかしすぎる。
ISPが提供するWebサイトサービス(Webサイトホスティングサービス)についての項目では、「ほどんどの人にとって、5Mのホームページ容量さえも使い切るのは大変な作業だ」と書かれており、隔世の感がすごい。
ODNのISPが日本一愛されていた時代から四半世がたち、ソフトバンクはODNブランドの関連サービスの整理・縮小を進めている。
「ODNホームページサービス」は3月31日に終了。スタートがいつだったのかは調べきれなかったが、20年前後は提供されてきたとみられる。
ODNホームページ上で長年愛されてきたサービスの一つが【文字数カウント】だ。他にも「国鉄・JR在来線用電車車両履歴」というページを惜しむ声が鉄道ファンから複数挙がっていた。
仕方ないこととはいえ、Web黎明期にバズやビジネス度外視で作られたサービスやサイトが終了していくのは少し寂しい。
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