先週のアクセス上位には、メルカリの不適切出品や大阪万博の話題、Appleのイベントなど、さまざまな記事が入った。
そして小学生の夏休みが終わった。筆者には小学生の子供がいるが、夏休みの宿題は、筆者が生きた昭和・平成と比べて難易度に違いがあると感じている。
宿題の全体量は減り、絵日記などは断然ラクになった。うちの子の学校の場合は、絵日記は2日分でOK。その日に書けなくても、親が撮った写真や動画で振り返ったり、過去の天気をネットでさかのぼったりすることもできる。
自由研究も簡単になった。実験や工作の具体的案手順はネットにガイダンス動画がたくさんある。図書館の本や「学研の科学」など紙の資料を頼るしかなかった時代と大違いだ。
一方、1年生の定番「アサガオの観察」の難易度は爆上がりした。令和の東京では気象条件や照明環境が厳しすぎ、親の栽培技術が試される試練になっている。
宿題は、「アサガオの花を観察して絵を描く」「種を観察して絵を描く」の2つ。さらに、二学期に学校に持っていく必要があり枯らしてはいけない。
しかし娘のアサガオは7月下旬の時点で花が一つも咲いておらず、葉っぱがジャングルのように茂っていた。7月終盤になっても咲く気配がない。
アサガオは日が長すぎると咲かないらしく、夜明るいと「まだ太陽が照っている」と誤解するらしい。隣家や街灯との距離が近い都市環境では、アサガオが「光害」に悩むことになる。
そこで、夜はライトが当たらないようにし、葉もばっさばっさ剪定した。これらの対策のおかげで花は咲いてきたが、今度は種ができない。種まだかなー? と思っているうちに夏休みが終わり、種の観察の宿題は白紙のままになった。
調べてみると、暑すぎると受粉活動が弱まって実を結びにくくなるらしい。この暑さ、アサガオもやる気を失ってしまったのだ。
そもそも今年の夏は暑すぎて、枯らさないだけでも大変だった。たっぷり水をあげた後、1泊旅行から帰ってきたら、カラカラにしおれて瀕死状態だった。
娘の友達に聞いてみても「花が咲かない」「種が一つもできない」「枯れた」と言っている子が何人もいた。親が必死で剪定したり、株をもう一つ買ってきて種を確保したり、といった話も聞いた。
アサガオの観察は、1年生が時々水やりを忘れてもできる宿題ではなくなってしまった。アサガオ観察の真の学びは「植物の生態」ではなく「気候変動の現実」になってしまった気がした。
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