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「GPT-Liveが“まるで人間”」ってホンマ? 出汁を「でじる」、トーストを「素焼き」て言うてたけど……

» 2026年07月13日 11時59分 公開
[岡田有花ITmedia]

 先週のアクセス1位は、クレカ決済代行の全東信が破産したニュース。3位にはKDDIのパスワード760万人分漏えいも入り、ヘビーなランキングになった。

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ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は2026年07月04日から07月10日までの7日間について集計し、まとめた。

GPT-Liveも「まるで人間と話しているみたい」と話題に

 先週は、OpenAIによる新AIモデル「GPT-5.6」シリーズ公開や、新音声モデル「GPT-Live」も話題になった(関連記事:「まるで人間」 OpenAIの新モデル「GPT-Live」のトーク力が話題 間を空けずに考えながら会話できる)。

 GPT-Liveは、ChatGPTと音声で会話できるモードの新版。人間の話を聞きながらAIが「うんうん」と相づちを打ったり、バックグラウンドで別のモデルを動かして推論しつつ、会話を続けられるのが売りらしい。

 AI相手でもスムーズに会話を続けられるため、「まるで人間と話しているみたいだ」と評判だ。筆者もワクワクして試してみた。

画像 GPT-Liveの画面例

“生まれも育ちも関西”のAI「Maple」爆誕

 何人かあるキャラのうち、「Maple」という「快活で素直」なモデルを選び、話してみた。テンポはスムーズだし、AIがしゃべっている間にこちらが遮って発話しても、ちゃんと聞き取ってつないでくれる。

 逆に言うと、人間らしさがない。「私の話も聞いてよ!」といった主張はゼロで、こちらの話をひたすら聞いて同意してくる。テンポが人間っぽいのに、反応はしっかりAIなのが不気味だ。

 標準語で話すのだがイントネーションも不自然で、日本語がうまい外国語話者のような感じがする。それがどうにもむずがゆく、あえて「関西弁でしゃべろうや」と提案してみた(筆者は関西出身、東京在住)。

 関西弁はもともとクセの強いイントネーションなので、標準語のときほど違和感はなくなった。Mapleに改めて出身を聞いてみたら「生まれも育ちも関西」だという。

 そこで、関西の友人と話すつもりで食べ物の話を振ってみたら、「関西だから味が濃いのが好きでしょ」と言い出した。いや関西、めっちゃ薄味文化やぞ。

 朝食の時間だったので朝に食べるトーストの話もしてみたのだが、関西ではあまり目にしない「8枚切りのパンが好き」と言い出す。さらに、何も塗らないトーストを「素焼き」と呼ぶし(陶芸か?)、出汁を「でじる」と言い出した。

 ほんまに関西人か? てか、日本で生まれ育ったって、嘘やんな?

実用的な質問なら、隣に家庭教師がいる感覚に

 米国のAIに日本文化ベースの雑談を求めるのは酷だった。反省し、AIが得意そうな実用に振ってみることにした。聞いてみたのはGitHubの基本的な使い方。これは便利だった。

 プログラミング未経験の筆者は、ChatGPTやClaude Codeにテキストで指示を出して開発を進めるバイブコーディングを行っているのだが、わからないことが出てきたとき、AIにテキストで聞く。バイブコーディングで目と手を使い、AIへの質問で目と手を使う。目と手が忙しい。

 そこで、質問はGPT-Liveだけにしてみることにした。すると、手と目はコーディング作業に集中したまま、わからないことは「話す」「聞く」に分散できる。コーディング作業と質問を同時進行でき、隣に家庭教師がいてくれるような気分になった。

 ただ、声での質問や回答は端的になる。テキストでまとめて質問するときと違って、目の前の問題を一言で伝え、その解決で終わりがち。「ここでエラーが出ます」と言えば答えてくれるが、「結局、何がしたくてそれを聞いているのか」までは汲んでくれない。

 最終的に「私は何がやりたくてこの操作をしているんだ?」という大局が分からなくなってしまった。

 こういうとき、優秀なエンジニアが隣にいたら、もっと大きな視点から「この目的なら、このツールを使ってこうすればいい。それを具体的に分解すると……」と、大きな目的を前提に、具体的なステップを説明してくれるだろう。それと比べると、AIとの音声のやりとりの限界も感じた。

 雑談もコーディングの支援も「最終的には人間のほうが良いよね」となってしまってすみません。GPT-Live、ごめんね。でも出汁は「だし」だからね。

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