レビュー
» 2004年01月07日 13時15分 公開

“最薄”と“連写”にツァイスの描写力――「CONTAX SL300R T*」 (1/3)

薄型ボディ/回転式レンズ/連写機能に、描写力で定評のあるカールツァイス製レンズを手に入れた「CONTAX SL300R T*」。伝統のCONTAXブランドを冠した注目機の実力を探ってみた。

[西坂真人,ITmedia]

 薄型ボディに回転式レンズと優れた連写機能が話題の京セラ「Finecam SL300R」に、新たなバリエーションが加わった。描写力に定評のあるカールツァイス製レンズを手に入れ、伝統の「CONTAX」ブランド で登場した「CONTAX SL300R T*」の実力を探ってみた。

画像 ツァイスの描写力を手に入れた「CONTAX SL300R T*」

 今年9月のWPC EXPO 2003でお披露目されたFinecam SL300Rは、38−115ミリ(35ミリ判換算)の光学3倍ズームを厚さ15ミリの薄型ボディに搭載。それまで3倍ズーム機で最薄のタイトルホルダーだったミノルタ「DiMAGE Xt」やペンタックス「オプティオS」の20ミリから一気に5ミリも薄型化して、みごとに“世界最薄”の称号を手に入れた。

 Finecam SL300RをベースにしたCONTAX SL300R T*も、魅力的なその薄型ボディを継承。本皮シートの表面処理を施したために厚さは1ミリ増の16ミリとなっているが、幅と高さ(100×62.5ミリ)や重さ(約125グラム)はFinecam SL300Rと同じだ。

画像 厚さ16ミリの薄型ボディ

 “世界最薄”ではなくなったものの、すべり止め機能や高級感の演出など本皮シートの効果は大きい。チタンカラーのボディ色にもよく似合い、CONTAXブランドを冠するにふさわしい落ち着いたデザインに仕上がっている。

画像 高級感あふれる本皮シートなどで、CONTAXらしい仕上がりに

 ボディ薄型化を阻むのがズームレンズユニットの厚さだ。標準的な“光学3倍ズーム”を20ミリの薄型ボディへ搭載するために、沈胴式のオプティオSは独自のスライディング機構を開発し、DiMAGE Xは最初のレンズ部で光を90度曲げる屈曲光学システムのインナーズーム方式を開発した。

 さらなる薄型化を求めたSL300Rは、ボディの縦方向に沿ってズームレンズユニットを搭載するインナーズーム方式を採用。これは、薄型インナーズームの先駆者であるDiMAGE Xの開発時にも出ていたスタイル案だ(別記事を参照)。

 このスタイルでは、液晶ディスプレイがズームレンズユニットと並行に装備される。DiMAGE Xではプリズムで90度曲げたが、SL300Rではレンズ部を回転させることで「薄型化」と「液晶ディスプレイの見やすさ」を両立させたわけだ。

 ニコンのスイバル機構と同様の回転システムは回転角度が前後に120度と幅広く、ハイ/ローアングルからの撮影や“自分撮り”なども簡単に行える。視認性のよい透過/反射併用型の1.5インチTFT液晶ディスプレイを搭載しているが、回転機構によってさらに見やすい位置にディスプレイ面を傾けれられるので、光学ビューファインダーがないことの不便さは感じられない。

画像 レンズ部が前後120度回転。ハイ/ローアングルや“自分撮り”に威力を発揮
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