メディア容量の許す限りTV-SHQで撮影したいところだが、デフォルトではその最高画質モードが選べないところをみると、メーカー側はTV-HQでも十分という認識のようだ。
記録メディアとして使うSDメモリーカードは、現在、最大512Mバイトまでの製品が入手できる。これをTV-SHQモードだと約21分、TV-SHQモードだと約30分の撮影が行えるが、どちらもテープメディアのDVカメラと比べると少々心もとない。
だが家族持ちの筆者の経験では、日帰りイベントでDVカメラを使う場合、60分のminiDVテープを使い切ったことは一度もない。運動会や発表会など、長回し撮影が多用されるイベントには不向きかもしれないが「ムービーと静止画と両方撮りたいが、専属カメラマンにはなりたくない。だって自分も(旅行など)イベントを楽しみたいもん」というシチュエーションに、Xacti C1はもってこいだ。
PCUPdateのデジカメ専門ページとしては、ムービー以上に静止画にも注目しなければいけない。
動画機能などなくても、35ミリ判換算で38〜220ミリという5.8倍の光学ズーム機が手のひらサイズになったというだけでも驚くべきことだ。さらにデジタルズームは10倍と強力で、光学・デジタル併用で最大60倍(2200ミリ相当)の“超”望遠が楽しめる。
撮像素子は、ムービーデジカメ「DSC-J1」や「DSC-J2」と同じ有効320万画素の1/2.7インチCCDを採用。画素補間機能(ピクトライズ600)は搭載していないので、最大記録画素数は2048×1536ピクセル止まりだが、定評あるマクロ撮影など、そのほかのデジカメ(静止画撮影)機能はJ1/J2とほぼ同じ。撮影画像も、3Mピクセル機として十分満足いくものだ。
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