唯一使い辛かったのが、シャッターボタンの部分に装備した電源スイッチ。この部分にズームボタンを配置しているデジカメが多いため、レビューで多くのデジカメを触っている筆者はズームと間違えて電源を切ってしまうことがたびたびあった。また、ポケットに入れた時にスイッチがひっかかってズームレンズが飛び出してしまう恐れもある。
機能面で注目したいのは、小型コンパクト機では珍しい「AF補助光」を装備している点だ。被写体が暗い場合にシャッターボタンを半押しすると、赤い光が自動的に被写体に照射され、暗いシーンでのオートフォーカス精度を向上させることができる。
CCDは1/2.7インチ有効320万画素で、35ミリ判換算で35〜105ミリ相当の光学3倍ズームニッコールレンズを装備。同社独自の画像処理エンジンを搭載し、階調豊かで高品位な画像を再現できるという。4倍のデジタルズームと併用して最大12倍の望遠撮影が可能だ。
COOLPIX 3700は、この小型サイズで高画質な音声付き動画を撮影できるのも魅力。10Mバイト/秒の高速転送対応SDメモリーカードを使えば、VGA(640×480ピクセル)・30フレーム/秒のTV画質並みの動画がSDメモリーカードの容量いっぱいまで撮れる。ただし動画の記録方式はファイルサイズが大きくなるMotion JPEGを採用しているので、MPEG-4形式の三洋電機「Xacti DMX-C1」のような長時間撮影はできない。ちなみに256MバイトのSDメモリーカードで撮影可能な時間は、最高画質(VGA・30フレーム/秒)モードで3分40秒と短い。
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