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» 2004年01月08日 17時26分 公開

続々登場する8倍速対応DVDドライブの実力を探る (1/2)

8倍速書き込み対応のDVDドライブが各社から登場している。DVD1枚を8〜10分程度で記録できるのが最大のメリットだ。しかしメディアが出揃っていないなど不安な面もある。バッファローの「DVM-4284IU2」とアイ・オー・データ機器の「DVR-ABN8」の2製品を使って、8倍速対応DVDドライブの実力を検証してみた。

[田中拓也,ITmedia]

時代はDVD 8倍速書き込みへ

 DVD±R/RWドライブやDVDマルチプラスなど、複数のメディア規格に対応したDVDドライブが普及し、互換性についてあれこれ心配する必要がなくなった今、記録型DVDドライブを選ぶ際のポイントは書き込み速度に移っている。

 現在最も注意したいのは、8倍速記録に対応したDVDドライブが登場し始めていることだ。8倍速規格は、まずDVD+RWアライアンスが「DVD+R物理フォーマットVer.1.2」を7月に策定し、DVD+Rへの8倍速記録を実現した。これに続いてDVDフォーラムも、DVD-Rへの8倍速の規格化をまもなく終了する予定になっている。こうした動きを受けて、8倍速書き込みに対応したDVDドライブがポツポツと各社から登場している。

 8倍速書き込みに対応したDVDドライブでは、プレクスターの「PX-708A」が先行している。正式規格に対応している訳ではなく、メーカー推奨の4倍速メディアに8倍速で書き込む方法を採用しているが、正式規格へはファームウェアのアップデートで対応する予定だ。今回紹介する「DVM-4284IU2」と「DVR-ABN8」の2製品も、4倍速メディアで8倍速書き込みを実現している点で、PX-708Aと同じ流れを汲む製品といえる。

DVD+Rの8倍速記録とHD-BURNに対応

 まず最初に紹介するのは、DVD+Rの8倍速書き込みに対応したバッファローの外付け型DVD±R/RWドライブ「DVM-4284IU2」だ。記録可能なメディアは、DVD-R/RW、DVD+R/RW、CD-R/RWの6種類。インタフェースはUSB 1.1/2.0とIEEE1394に対応している。同時に発表された内蔵型ドライブの「DVM-4284FB」も同スペックである。

DVD+Rの8倍速記録に対応したバッファローの「DVM-4284IU2」

 最大の特徴は、DVD+Rの8倍速書き込みに対応していること。ただし、前述したように8倍速規格に正式対応しているわけではなく、4倍速メディアに8倍速で記録する方法を採用している。動作確認メディアとしては太陽誘電、三菱化学メディア、リコー製がマニュアルに記載されているものの、速度についてはメディアにより異なるという注意書きがあるだけではっきりしない。

 DVD+R以外の書き込み速度は、DVD-Rが4倍速、DVD-RWが2倍速、DVD+RWが4倍速。また、CD-RとCD-RWはそれぞれ40倍速、24倍速となる。すべての書き込みモードでエラー防止機能を搭載しており、安定した書き込みを実現している。なお、読み出しはDVD-ROMが12倍速、CD-ROMが40倍速と高速だ。

 CDのライティングでは、HD-BURNに対応しているのも大きな特徴だ。HD-BURNは三洋電機が開発したディスク増量技術で、CD-R/RWメディアに1.4Gバイトの容量を記録可能にする。作成したディスクは対応ドライブでしか読み出せないが、安価なCD-R/RWメディアを利用できるのがポイントだ。

 なお、バッファローによれば、HD-BURNはあくまで「おまけ」で付いている機能であり、サポート外とのこと。筆者が実際に試したところ、書き込みは可能であったが、あくまで自己責任で利用したい。

 本体ケースは縦置き/横置きに対応する。電源ユニットを内蔵し、ACアダプタなしで利用できる省スペース設計だ。パソコンに連動して電源をオン/オフできる「PC連動AUTO電源機能」を搭載しており、電源の切り忘れを防止できる。

 付属ソフトは、DVDのオーサリングやバックアップに必要なソフトを網羅している。中でも注目したいのは、MyDVDシリーズの最新版である「MyDVD 5」を同梱していることだ。同ソフトは今のところバンドル版でしか提供されていない。DVD+VR/DVD-VRディスクのインポート機能や、DVカメラからのダイレクトレコーディング(DVD+VRのみ)機能、ドルビーデジタルエンコードなど、従来版に比べて大きく機能強化されている。簡易編集機能も統合し、これ1本でビデオキャプチャから編集、オーサリングまでカバーできるのが特徴だ。

 そのほかCD/DVDライティングソフト「B's Recorder GOLD BASIC Ver.7」、パケットライティングソフト「B's CLiP5」、DVD再生ソフト「CinePlayer」、DVDバックアップソフト「CloneDVD体験版」の計5本が付属する。

DVD±Rの8倍速記録とDVD-RWの4倍速記録に対応

 もう一方の「DVR-ABN8」は、DVD+Rの8倍速記録に加え、DVD-Rメディアへの8倍速記録も可能にしたアイ・オー・データ機器のATAPI内蔵型ドライブだ。外付け型の「DVR-iUN8」も用意されており、先に紹介したDVM-4284IU2の実質的な競合製品になっている。

DVD±Rの8倍速記録とDVD-RWの4倍速記録に対応したアイ・オー・データ機器の「DVR-ABN8」

 ドライブにはNEC製の「ND-2500A」を採用し、DVD±R両方の8倍速記録に世界で初めて対応した。同ドライブは、単体ではNECブランドとしても未発売で、DVD-RWへの4倍速記録にも対応しているのが大きな特徴だ。DVD-RWの4倍速規格も8倍速DVD-Rと同様、正式採用前のサポートとなり、正式規格へはファームウェアのアップデートにより対応する予定である。

 ちなみにDVR-ABN8の製品情報ページでは、動作確認の取れたメディアを紹介している。それによると、DVD+Rは太陽誘電、三菱化学メディア、リコー製の各メディアで8倍速記録が確認されている。一方、DVD-RWへの4倍速記録ではビクター製メディアで確認が取れているが、DVD-Rへの8倍速記録については後日の公開となっており、詳細は不明だ。

 そのほかのメディアに対する書き込み速度は、DVD+RWが4倍速、CD-RとCD-RWはそれぞれ32倍速、16倍速となる。もちろんエラー防止技術を搭載しており、安全で安定した書き込みを実現している。なお、読み出しはDVD-ROMが12倍速、CD-ROMが40倍速である。

 付属ソフトは充実している。DVD/CDライティングソフトの「B's Recorder GOLD BASIC Ver.7」、パケットライティングソフト「B's CLiP5」、オーサリングソフト「Ulead DVD MovieWriter Advance SE」、ビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 7 SE」、3Dタイトル作成ソフト「Ulead COOL 3D 3.0 SE」、レタッチソフト「Ulead PhotoImpact 8 SE」、DVD再生ソフト「Ulead DVD Player」、画像管理ソフト「Adobe Photoshop Album Mini」の8本で、DVDビデオのオーサリングから静止画管理まで幅広い用途に対応する。

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