レコーダブルDVDメディアの活用機能を追加したのが「WinCDR 8.0 Premium」。DVDビデオのオーサリングはもちろん、DVDソフトウェアプレイヤーの定番「PowerDVD 5」もバンドルされ、作成から再生まで1パッケージでサポートする。
DVDビデオの作成に利用するのは「DVD Director」。MPEG2エンコード機能も持ち、ほとんどの動画ファイルをドロップしていくだけでDVDビデオ化できる。チャプターの設定にも対応しており、豊富に準備されたメニュー画面は背景の変更、BGMの挿入も可能で、メニューアイコンは動画ファイルの任意のシーンを選択することもできる。オリジナリティの高いDVDビデオの作成が可能で、音声もPCM形式以外にMP2形式での記録もでき、より長時間の映像を記録出来る。
「DVD Director」を補完する形になるのが「MPEG Movie Editor」。GOP単位ながらMPEG2ファイルを素早く劣化の無いカット編集が可能で、不要な部分をまとめてカットできるマルチトリムにも対応する。フレーム単位の編集やエフェクト機能などは一切持たないが、その分軽快で編集後のファイルの保存も高速だ。PCで録画したテレビ番組のCMカットなどには非常に重宝する機能だ。
おもしろいのは“ジュークボックスDVD”という機能だ。レコーダブルDVDメディアにDVDビデオフォーマットで音楽データだけを書込むことで、DVDプレイヤーで長時間の音楽再生を可能にする。あくまでDVDビデオ形式での記録なので、DVDオーディオと異なりほとんどのDVDプレイヤーで再生できる。音楽データをMP2形式で記録すれば数百曲を1枚のレコーダブルDVDに記録可能であり、DVDプレイヤーをまさにジュークボックスのように利用できるのだ。
いわゆるライティングソフトはいまやCDやレコーダブルCD/DVDドライブにバンドルされるのが一般的であり、単体パッケージを購入する人は少数派なのは事実だろう。また実際単にデータファイルを書込むだけならば、付属ソフトで十分なのも事実と言える。
反面付属ソフトは機能制限されている製品の場合も多く、一歩踏み込んでレコーダブルCD/DVDドライブを活用しようとすると不満を感じる人も多いはずだ。バックアップに活用したい、音楽データに活用したいと言った場合には、「WinCDR 8.0」は特にお勧めできるライティグソフトの1つであることは間違いないはずだ。
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