きょうはGIGABYTE「GV-R96X128DU」の絶妙な設定に感心した(1/2 ページ)

» 2004年01月20日 21時05分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 今、巷で一番人気のあるビデオカードは、と聞かれたらほとんどのパーツショップで「RADEON 9600 XT搭載カード」という答えが返ってくる。「ビデオカードベンダーに関係なく、RADEON 9600 XTが載っている製品の中で、価格がお手ごろなものを購入していく」というのがアキバパーツショップで聞いた意見だ。

 このようにベンダーによる差別化がユーザーに伝わりにくい状況で、各ビデオベンダーは添付ゲームタイトルや、最新ゲームタイトルの公式サポートなどなど、「付加価値」で違いを出そうと努力している。

 さて、このように苛烈なRADEON 9600 XTの市場に2月上旬から参戦するのがGIGABYTEだ。すでに12月から盛り上がっていたこの市場。参入するにはかなり遅れをとってしまった感もあるGIGABYTEから登場する「GV-R96X128DU」は「特別に選別したチップでオーバークロックしたパフォーマンス」で差別化を図っている。

カードレイアウトは基本的にリファレンスと同じ。ただし、使っているチップや細かい部分でGIGABYTEオリジナルのデザインになっている

 製品の発表当初、日本のWebサイトではR96X128DUのコアクロックを500MHzと発表されていたが、その後、550MHzと10%アップのエンジンクロックで2月上旬から出荷することが明らかになっている。

 日本ギガバイトによると「ATIとGIGABYTEとの間で話し合いをし、耐性の高いチップを選別して搭載することになったおかげ」と答えているように、GIGABYTEの独断専行オーバークロックバージョンというわけではないようだ。ある程度ATIも認めている「RADEON 9600 XT公式高速バージョン」という見方もできるかもしれない。

 なお、クロックが上がっているのはコアクロックのみ。PowerStripで測定した限り(それから、GIGABYTEが公開しているスペック表でも)、メモリクロックは定格の600MHzのままになっている。

PowerStripで測定した限り、コアクロックは550MHzとなっている。GIGABYTEの台湾Webサイトにあるスペック表でも同じ550MHzとなっているが、日本のサイトでは依然として500MHzと表記されたままだ。日本では500MHzの定格クロックで出荷される可能性があるのだろうか? このあたりの事情について現在日本ギガバイトに確認中。回答あり次第記事で紹介する

 

 オーバークロックしているだけあって、ほかのベンダーの製品と比べてもかなり大きいクーラーが搭載されている。モノはRADEON 9600 PROを搭載していたGV-R96P128D Ultraのクーラーとほぼ同じ構造。そういえば、R96Pも定格400MHzのコアクロックを500MHz(なんと20%アップ)という勇気ある設定で動作させている。コアのオーバークロックはGIGABYTEにおけるRADEONセールスの基本戦略のようだ。

 R96Xのクーラーはヒートパイプを採用したヒートシンクと、排気口に設置した多数のフィンによって効率よく冷却する仕掛けになっている。ただし、高効率のフィンによってクーラーに厚みが出てしまったのが難点。AGPに隣接するPCIスロットまで干渉してPCIスロットを一つ使えなくしてしまっている。

 マザーボードがオンボードで各種機能を持つようになってきた最近では、それほど致命的なことではないかもしれないが、それでもPCIスロットが三つしかないminiATXマザーでは、不安を感じるユーザーがいるかもしれない。

大きなクーラーでオーバークロックで動作するチップを効率よく冷却する。ファンの音は最近のビデオカードとしてはやや大きめ。青く光るイルミネーションは、ケースの中で人知れず輝くことになるが、バルク状態の剥き出しで使っている場合でも点滅しないR96Xはさほど気にならない
GIGABYTEのビデオカードチューニングユーティリティ「V-Tuner」も添付されている。ただし、型番末尾「DU」が意味するようにハードウェアモニター機能がサポートされていないこの製品では、温度や電圧を設定、監視する機能は表示されず、コア/メモリクロックの設定だけができるようになっている。なお、2月下旬には256Mバイトのビデオメモリを搭載してハードウェア監視機能をサポートしたRADEON 9600 XTカードがGIGABYTEから出荷される予定になっている

 さて、コアクロック10%アップしただけで、パフォーマンスがどれだけ変化するのか興味深いところ。そこで、お馴染みのベンチマークを使ってR96Xの実力を試してみた。

ベンチマークシステム環境
CPUPentium 4/2.53GHz
マザーボードGNB Max-L
メモリPC2700 256MB×2ch
HDDDiamondMax Plus9(120GB)
OSWindows XP Professional +SP1

3DMark03 Score
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