きょうはGIGABYTE「GV-R96X128DU」の絶妙な設定に感心した(2/2 ページ)

» 2004年01月20日 21時05分 公開
[長浜和也,ITmedia]
前のページへ 1|2       
3DMark03 GT1
3DMark03 GT2-4
3DMark2001 SencondEdition Build330 Score
3DMark2001 SecondEdition Build330 Game
AquaMark03

 この結果を見ても分かるように、定格動作だったR9600XTと比較してR96Xのパフォーマンスは、コアクロック10%アップした分だけベンチマークの値も上がっている。至極当然な結果でさほど面白くもないが、R96Xの結果を競合するGeForce FX 5700 Ultra搭載ビデオカードと比較してみると、なかなか興味深い傾向が見えてくる。

 3DMark03の結果を見てみると、Direct X 9.0を使っているGT4以外でGrForce 5700 Ultraの後塵を拝した定格動作のRADEON 9600 XTが、10%のオーバークロックによって負荷の軽い1024×768ドット・32ビットカラー、FSAAと異方性フィルタリングを無効にした状態では、GeForce FX 5700 Ultraを上回る結果を残している。

 Direct X 9.0を大幅に取り入れているAquaMark03でも、定格動作での比較では微妙な差としかいえなかったが、オーバークロック後の比較では「明らかな差」と認識できるぐらいの違いになった。

 もちろん、Direct X 8以前のテストやFSAAと異方性フィルタリングを有効にした状態では、依然としてGeForce FX 5700 Ultraが優勢。しかし、軽負荷時の3DMark03でRADEON 9600 XTが優勢になるというのは、実は非常に重要なことだったりする。それというのも、レジストなしでも利用できるこのモードは、ユーザーに利用される機会が多く、ビデオカードのパフォーマンス指標として広く利用されるからだ。

 ともあれ、R96Xの実売予定価格は2万1000円と、RADEON 9600 XTカードとしては低めの設定になっている(ただし2月上旬にはほかの製品も価格がそこまで下がっている可能性も高い)。ほぼ同じ価格でパフォーマンスが高いとなると、RADEON 9600 XTに乗り換えたいけどまだ模様眺めだったユーザーには、まさにうってつけの製品となる。

 ゲームユーザーにとっても、これから登場するタイトルのほとんどがDirect X 9.0対応となるこれからの状況を考えると、3DMark03のGT4においてあらゆる条件でGeForce FX 5700 Ultraを上回ったR96Xは、有力な選択肢として考えていいだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  4. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー